低価格、低カロリー、低糖質。「きのこ」は食物繊維たっぷりな食材の優等生。でも料理といえば、ワンパターンな使い方をしている人がほとんどではないでしょうか?
今年2月に発売して好評だった『スパイス弁当』の著者であり、ケータリングのプロとしても活躍中の松島由恵さんの新刊、「きのこのレシピ帖」が8/29に発売されました。前菜からメイン、デザートまで、とびきりおいしい、きのこ料理100品を紹介しています。
その中から、おすすめのレシピを2つ紹介します。
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2022/09/07 Wed.
きのこのレシピ帖 Part1
低価格、低カロリー、低糖質。「きのこ」は食物繊維たっぷりな食材の優等生。でも料理といえば、ワンパターンな使い方をしている人がほとんどではないでしょうか?
今年2月に発売して好評だった『スパイス弁当』の著者であり、ケータリングのプロとしても活躍中の松島由恵さんの新刊、「きのこのレシピ帖」が8/29に発売されました。前菜からメイン、デザートまで、とびきりおいしい、きのこ料理100品を紹介しています。
その中から、おすすめのレシピを2つ紹介します。
「きのこ」という存在。
それは、あまりにも身近で。
なめこは味噌汁、えのき茸は鍋、椎茸は煮ものなど、ワンパターンな使い方で十分。
そこに創意工夫なんぞなくてもよい。というか考えたこともなかったよ、という存在かもしれません。
この本を出版するにいたった経緯は「とにかくきのこ類が好きなんですよね~。きのこを食べていたら、肉も魚も今日はいらないやっていう晩酌の日、結構ありますもん。いつかきのこの本作りたいな~」と突如熱く語り出した私の「きのこ愛」を受け止めてくださったパルコ出版の堀江由美さんが「それ、やりましょう!」と言ってくださったことから始まります。
ええ。とにかくきのこが好きなんです。
私は当たり前のようにきのこを買い、その日の気分できのこを料理していましたが、今回、一冊の本にするにあたって、「まじまじ」と改めて各種きのこと向き合った結果、彼らのポテンシャル、魅力を再確認することになりました。
味に深み、旨味もあって、健康にもひと役買う存在。旨味成分が多いから、面倒な工程を踏まなくても味が決まりやすい。
そして、和でも洋でも中華でもエスニックでも。作り手の思い、コンセプトをすべて受け入れてくれるレンジの広さ。ヴィーガンの方はもちろん、美容にもよし。糖質制限している方にも。
何よりも普通の食卓に、「メイン」としてもっと登場してもよいんじゃなかろうか。
みなさんの食卓に「今日はきのこを焼こう」とか「今日はきのこを揚げよう」という「きのこメインの日」が月に何度か登場し、「きのこの世界」が少しでも広がるのなら幸いです。
誰にも頼まれていませんが、私はこの先「きのこアンバサダー」として
生きていこうと思っています!
松島由恵
舞茸のおいしさが口いっぱいに広がるペーストです。メリハリのある味わいは塩気の強いアンチョビやオリーブのおかげ。
パンに塗るのはもちろん、パスタやお肉に合わせてもOK!
[材料]作りやすい分量(でき上がり1 カップほど)
舞茸 ---- 100g
オリーブ油 ---- 大さじ1
にんにく(薄切り) ---- 1 片
塩 ---- 少々
Ⓐ 黒オリーブ(種なし) ---- 8 個
ケッパー ---- 小さじ2
アンチョビフィレ ---- 1 枚(15g ほど)
オリーブ油 ---- 大さじ2
[作り方]
1. 舞茸は石づきを取り、小房に分ける。
2. フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたら1 を加えて中火にし、軽く焼き色がつくまで両面を焼く。塩を加えてさっと混ぜ、粗熱を取る。
3. フードプロセッサーに2 とAを入れ、撹かく拌はんする(フードプロセッサーがなければ、包丁で細かくたたき、最後にAのオリーブ油を混ぜる)。
!作りおきOK! 密閉容器に入れ、冷蔵室で10日、冷凍室で1か月の保存可能。
「ヤムウンセン」とは、甘辛くて酸味のあるタイの家庭料理、春雨サラダのこと。ひき肉の代わりに食感が楽しいなめこを使って。熱いうちに和えると味がしっかりなじみます。
[材料]作りやすい分量(でき上がり1 カップほど)
なめこ(株つき) ---- 100g
春雨(乾燥) ---- 30g
Ⓐ ナンプラー ---- 小さじ2
砂糖 ---- 小さじ1/2
塩 ---- 小さじ1/4
ライム汁 ---- 1/2 個分
赤唐辛子(半分に割り、種を取る)---- 1 本
Ⓑ 紫玉ねぎ(薄切り) ---- 1/2 個(100g ほど)
にんじん(せん切り)---- 1/2 本(75g ほど)
セロリ(やや厚めの薄切り)---- 1 本(50g ほど)
バター味のピーナツ(粗く刻む)---- 20g
桜えび ---- 5g
あさつき(小口切り) ---- 2 本
コリアンダー(茎の部分/みじん切り、葉の部分/ざく切り) ---- 2 ~ 3 本
[作り方]
1. なめこは石づきを取ってさっと水洗いをし、ザルにあげて水気をきる。
2. 春雨は2 分ほどゆで、1 を加えてさらに1 分ほどゆでたら、ザルにあげて水気をきる。
3. よく混ぜたAで2 が熱いうちに和え、B を加えてさっと混ぜる。
4. 器に盛り、あさつきをちらし、コリアンダーをのせる。
きのこのレシピ帖
¥1,870(税込)
PARCO出版
著者・photo・Styling:松島由恵
松島由恵
料理家。
建築業界で長年勤務、ワインと食べ物が好きすぎて退社。
退社後、フランス料理店勤務を経て、『Dora The Food』開業。
広告・雑誌などへのレシピ制作、スタイリング、ケータリングなど食べ物まわり全般で幅広く活躍中。
JSA認定ソムリエ/薬膳アドバイザー。
https://www.instagram.com/yoshie_matsushima
★9月24日に東京・渋谷で、きのこの料理教室を開催予定。
2024/09/28 Sat.
2024/09/21 Sat.
2024/01/07 Sun.
2024/01/03 Wed.