桃はじめました。2020 ￥1,400（税込）

「毎年、桃の出る時期に提供されるかき氷。画像は2019年のものです。特別感があり、桃がたっぷり使われていて、とても豪華！　『氷屋ぴぃす』さんは、お地蔵様が鎮座する『地蔵ビル』の中にあり、行くだけでもなんだかご利益がありそう。カウンターだけの小さなお店ですが、連日お客さんでいっぱいです。フレンドリーな接客を楽しみに行くというお客さまも多いようですよ」
 

いちごのクレームブリュレ ￥1,200（税込）

「『セバスチャン』さんは、かき氷をスイーツのように仕上げた、デザート氷の先駆け的存在。もともとフレンチ経験のある店主さんが作るかき氷は、どれも完成度が高いです。見た目がまるでケーキ！なショートケーキ型のかき氷も有名ですが、私はこのパリパリっと焼かれたブリュレ氷が好きです。割ると中からふわふわのメレンゲ、さらにその下にミルク氷とイチゴが出てきて、とても食感が楽しい氷なんですよ」

パンプキンみるくフロマージュ　￥3,780（税込）

「仙台の『梵くら』さんは、全国的に有名なかき氷屋さんです。店主さんは機械の刃を自ら研いで使ったり、きな粉もご自身で臼で挽いたりなど、こだわりがたっぷり。素材も厳選した素材を使用しています。その分価格も3,000〜5,000円のものが多く高価ではあるのですが、食べる価値は大あり。私が好きなのは、こちらの『パンプキンみるくフロマージュ』。たっぷりのチーズが雪のように細かくかけられていて、幻想的な雰囲気。チーズの塩気とかぼちゃの甘みがたまりません」

黒ごまみるくにさつまいも ￥850（税込）

 「マグに盛られた可愛らしいフォルム。黒ごまの風味がしっかりあって、ミルクで優しく仕上げてあります。これが食べられるのは、名古屋にある『Café＆Bar drawing』さん。かき氷のメニューもたくさんあり、オススメは季節のもの。ランチメニューもあり時間帯によって色々な過ごしかたができる、広くてゆったりとした空間のカフェです」
※9月末までランチはお休み、日中かき氷のみの提供（予約制）。

ここまでは、写真もすべて原田さんの撮りおろしでした。

メロン&カスタード ￥1,000（純氷の場合。天然氷は￥1,200・税込）

「まだ行ったことのないお店で行ってみたいのが、広島にある『コオリヤ ユキボウシ』。2016年にオープンした、通年かき氷を提供するお店です。気になっているのは、『メロン&カスタード』。カスタードのエスプーマ（食材やソースを専用の器具に入れて泡状にする手法）がおいしそうで！　広島ではエスプーマを使ったフルーツのかき氷を出すお店は少ないので、貴重だと思います。カープ氷のような、広島ならではのかき氷も。季節によってメニューは変わるようですよ」

【甘味 おかめ　渋谷PARCO B1F】

有楽町・麹町で長年愛されてきた甘味処。その伝統を残しつつ、渋谷PARCO店では、カジュアルなポスト甘味を目指した店舗に。クオリティの高いソフトクリームを使用した蔵王あんみつや、渋谷店限定玄米おはぎも人気。

氷蔵王 ￥900（税込）

クリーミーなソフトクリームをのせたかき氷。蔵王あんとの相性は抜群です。

氷宇治金時　￥900（税込）

甘味やの定番、宇治金時のかき氷。抹茶の苦味とつぶあんの甘さが絶妙にマッチ。

☞　甘味　おかめ

【廚 otona くろぎ　PARCO_ya 上野1F】 

「日本料理屋が生み出す今までに無い、和菓子の進化」を信念に、廚（くりや）の意である職人の手仕事による出来たての菓子、旬の食材による季節の演出にこだわったお店。

かき氷 みたらしみるく　￥1,900 （税込）

自家製・練乳みるくの染みた氷にチーズクリーム、黒蜜を含ませて炊いた「みたらし蜜」をあしらった一品。甘塩っぱさや濃厚さを兼ねた、くろぎの新定番です。

旬果のかき氷 河内晩柑（期間限定。 8月中旬迄予定）￥2,400（税込）

愛媛県愛南町「愛南ゴールド」を使用。完熟した晩柑の果肉や果汁を閉じ込めた、贅果を尽くしたかき氷です。仕上げには、濃厚な「晩柑蜜」をかけて。華やかな香りと甘酸っぱさを楽しめます。

☞　廚 otona くろぎ

かき氷本番の夏。食べてみたいかき氷を目当てに、お店をぶらりと訪れる……、なんて最高なのでしょう。ひんやり、おいしい、幸せ。そんな気分になれる瞬間は、夏の思い出の素敵な1ページとなってくれるに、違いありません。

原田麻子 

Instagram

@achakoko

学生時代に京都で出会ったかき氷に感動。それからというものかき氷が大好きになり、やがて主食とするように。2016年は年間1,800杯以上のかき氷を完食。東京・中野にある自身プロデュースのかき氷店「氷舎mamatoko」も人気。