いろいろと環境が変わる春は、ストレスフルになりがち。一人で頭を空っぽにしたい……そんなときにオススメなのが、ミニシアターです。
独特の雰囲気のなか、ミニシアターでしか観られない作品に興ずる。そんな時間が、気持ちをフレッシュにしてくれるはず。
そこで今回は、自らミニシアター好きを名乗る、俳優の関口アナンさんにオススメの3館を聞きました。
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2020/03/20 Fri.
関口アナンがセルフナビゲート! あなたの街の「ミニシアター特集」
いろいろと環境が変わる春は、ストレスフルになりがち。一人で頭を空っぽにしたい……そんなときにオススメなのが、ミニシアターです。
独特の雰囲気のなか、ミニシアターでしか観られない作品に興ずる。そんな時間が、気持ちをフレッシュにしてくれるはず。
そこで今回は、自らミニシアター好きを名乗る、俳優の関口アナンさんにオススメの3館を聞きました。
素敵ですよね、ミニシアター。十人十色、改め、十館十色。
それぞれに味があって、会員になるとリーズナブルに観られたりして……。
すみません、勝手に始めちゃいました。
さて、僕は……。関口アナンです。役者をやっております。ミニシアターで上映される作品に僕自身が出演することも多く、オフの日にはプライベートでふらりと行ったり。都内はもちろん、仕事で地方を訪れたときは、その土地のミニシアターをつい探して訪ねてしまうんですよね。
さあ、いざ、ミニシアター行脚スタート!
住みたい街ランキング上位に常連でランクインする「吉祥寺」に、2018年の冬にオープンした最新のミニシアター「アップリンク吉祥寺」。吉祥寺PARCOの地下2階にあります。こちらは5スクリーン(300席)を誇り、短館映画館の中ではモンスター級の席数とラインナップ。
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、日本、世界中の映画が集まるアップリンク吉祥寺は、とにかくオシャレ。そして、近未来的レトロ空間なんです!
エスカレーターを降りると、まず「UPLINK(アップリンク)」のロゴとともに、チケット売り場へといざなってくれるネオンサインが(ここ、関口的インスタ映えスポットです)。
劇場内は、ぐるりと一周回れるような設計になっていて、売店の他に上映中の作品の記事や美術が見られるギャラリースペースも。
なんといってもPARCOの中にあるのが最高。デートの後に、買い物の後に、ミニシアターってあまり馴染みがない……というかたでも楽しめる、“令和最強”映画館です。上映作品数もかなり多いので、空いた時間にふらりと行っても、もちろん楽しめますよー!
実は名古屋は、東京に次いでスクリーン数の多い土地。ミニシアターだけでも5館、10スクリーンあります。そんな“映画都市”名古屋の中で1983年の2月にオープンした、ザ・老舗ミニシアターがこちら。日本とアジアのインディーズ映画に特化した、1スクリーン51席。1本勝負、痺れます。
こちらは昭和の名監督・若松孝二監督が、当時の若者たちの作品を上映する場所を作りたい……という想いで建てられたものだそうです。
外観を見ただけで、僕は、泣きそうになります。とにかく映画に対する情熱が溢れていて、スタッフさんお手製の映画の宣伝ポスターや、一言レビューで埋め尽くされた壁。
でもね、ぜひ中に入って見てください。僕はもう泣いちゃいます!
待合室はなく、10メートルぐらいの狭い廊下の壁一面に飾られた、名だたる監督のサインとポスター。“映画館に、歴史あり”です。
劇場内に待合室はないですが、向かいにシネマスコーレの経営しているカフェがあって、そこがフリースペースになっています。
昔の映画のパンフレットや、映画関連の書籍の販売などもしていて、映画好きにはたまらない空間です。
オープンしてから37年、今もなお映画人に愛されている劇場です。
号泣。
静岡駅から徒歩5分程の場所にひっそりと佇むミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」。別名を“癒シアター(僕が勝手にそう思っただけです!)”。
2003 年から常設映画館の運営も始めたこの劇場「サールナートホール」は、もともとは、向かいにある宝泰寺が檀信徒会館の機能を兼ねて造った建物だったそう。
住職の藤原さんの市⺠活動を⽀える場所を作りたいという願いからできた建物の一部をミニシアターとしてリニューアルしたという、珍しいタイプの映画館なのです。
荘厳な煉瓦造りの建物の中には、2つの常設スクリーンと1つの大ホールがあります。1階にある大ホールでは映画以外にもイベントが催されていて、何が行われているかは、そのときのお楽しみです。
3階の映画館では厳選された上映作品の記事や、お客さん手書きの作品レビューが貼られています。上映前に読むか上映後に読むかで、作品の印象も変わってきます。いつ読むかは……自分流で!
「東京に行かないと観られない作品を、地元でも観られるように」
そんな、地元のかたにとっての癒し空間であり、憩いのミニシアターです。
“十館十色”。あなたの街の近くにも、きっとあるはず。
映画だけじゃなく、劇場も楽しめる。そんなミニシアターに、ぜひ足を運んでくださいね。
関口アナン
ドラマ:テレビ朝日「やすらぎの刻〜道」O.A中
YouTube:毎週土曜20時配信@889FILM
舞台 : 「まるは食堂」2020年5月15,16日@名古屋ウインク愛知、5月27日〜31日@東京芸術劇場シアターウエスト
映画:「避雷針」「追い風」「未来の唄」
MV:「Wareru feat 5lack」Seiho /毎週土曜20時配信
https://www.instagram.com/anamdada/
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