#推しのいる生活　高橋愛さんの最近の“推しごと”

もう、ルフィになりたい。

―『ONE PIECE』との出会いは？

小さいときから『ONE PIECE』のアニメは観てたんです。その当時は「サンジかっこいい！」くらいで、内容までは深く理解できていなかったんですが、大人になったある日、お友達から60巻どんっ、と借りたんですよ、マンガを。読んでいくうちに「これはおもしろい！」と、60巻以降を早速集め始めました。作品に触れるうちに、ルフィの素晴らしさに気づいて……。

― ルフィのどんな好きなところが好き？

例えばナミを助けるとき。人に頼らないナミが、ルフィに助けを求めるシーンがあるのですが、ルフィは理由も聞かず当たり前のように助けに行くんです。ルフィはナミのことを当然のように仲間だと思って行動していて。ゾロを仲間にするときもかっこよかったんですけど、ナミのところはイケメンぶりがすごくて！　「かっこいい〜！」ってなりましたね。

戦ってるときも、自分が“何ができないか”をルフィはわかっていて、「お前に何ができるんだ」とアーロンに言われたとき、「お前に勝てる」って、ただ言うんですよね。シンプルでかっこいいセリフが、続くんです。見進めていけばいくほど、ルフィがもう、どんどん名言を残すんです。こんなことなかなか言えなくないですか、っていう真っ直ぐなセリフを。いい意味で期待を裏切るセリフもあったりして、あ、そういう考え方もあるんだなと思ったり。みんながルフィみたいな目線を持っていたら、争いなんて起きないし、ありがとうって言える。敵にも背景があって、憎めない。そんなストーリーも好きです。

とにかくまっすぐで、素直で、無邪気で。そういう生き方だからこそ、ルフィの周りには助けてくれる人が多いし、ルフィも人を助けるし。どんどん話が進んでいくごとに、もっとルフィを好きになって。なんで昔マンガを読んでいた頃に、ルフィの良さに気づかなかったんだろう、って思いますが、今だから気づけたのかもしれない。わたしもルフィみたいに、生きられたらいいなって、思うんですよね。

― 「推し」って、好きを超えてなりたい存在でもありますよね！

そうなんですよ。わかります？　わたし、好きになると、その人になりたいんですよ。ルフィのように生きたいなと思ってます。ルフィになりたいって、言い続けていますね（笑）。自分に嘘をつかないように、生きていこうと思っています。ルフィのように。

―いい影響。仕事上でも、ルフィの名言がよぎったり？

そうですね。ルフィのように、仲間の存在を大切にしたいと思っていますね。モーニング娘。のリーダーだった時期はとくに、後輩とも対等に接するように心がけていたので、リンクするところもあり、「そうだよね！！！」って。ルフィに影響されて、より仲間意識は強くなった気がします。先輩後輩関係なく、一緒に楽しい時間を過ごせるようになった。これも、ルフィのおかげかも。

― 高橋さんは、もともとルフィ気質なのかも。

あは、うれしいです！　ルフィになりたいです！　「おれは海賊王になるんだよ!!!!　偉くなりてェわけじゃねェ!!!!」って言うルフィもかっこいい。だから、自然と人が集まるんでしょうね。学ぶことがいっぱい。ほんとに、教科書です。わたしの。

推し活って、人生の活力。

― まわりと推しについて語ったりしますか？

『ONE PIECE』好きという共通点だけで、はじめましての人とも仲良くなれますね。いかにルフィがすごいかっていう話をすると、止まらないんですよ。『ONE PIECE』をあまりよく知らない人にも、つい語ってしまいます。自分のファンクラブイベントでも、ハマってるアニメについて語りつくしたりします。なんでしょうねぇ、好きになってほしいというよりは、どれだけこのキャラクターが素晴らしいかっていうことを伝えたいんです。

― マンガやアニメに触れる以外はどんな推し活を？

結構、グッズとかも買っちゃいます。渋谷PARCOの「JUMP SHOP」には、大好きなキャラクターがいっぱいいますね。『ONE PIECE』はもちろん、『憂国のモリアーティ』や『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』も好き。Tシャツとかグッズはつい買っちゃいます。

― 高橋さんは『ONE PIECE』以外でも、マンガ好きでいらっしゃいますよね？

大好きです！　昔は読むのが苦手だったりしたので、ついアニメのほうにいってしまいがちでしたが、今は続きが気になりすぎちゃって寝る時間を削ってマンガを読んだりとか。というか、削ってる感覚もないかも。読みたいから、起きてる。寝る前は必ずといっていいほどマンガを読んでます。

― それこそ、1日1 『ONE PIECE』？

追いついてないときは、もうずっとずっと追っかけてましたね。今はマンガはもう追いついてしまったので、1週間に1回更新されるアニメが楽しみで。マンガで読んで既に内容は知ってるんですけど（笑）。アニメだと声優さんがさらに良くしてくれて、また別の楽しさがあります。ああ、1週間が待ち遠しい。

― 強いていえば、マンガとアニメどっち派？

どっちも好きですね。『ONE PIECE』の実写版も、すごくよかったです。

― 同じ話を繰り返し読んだりも？

何度も、何度も、見ます。細かいところを見逃していたりして、その都度発見がありますね。

実写版は驚くほど再現度が高くて、ナミの「助けて」というときの顔の角度とかも、「はい、ぱちぱち！（拍手）その角度です!!」みたいな。帽子かぶせるときのナミも、「あ〜この角度です、ぱちぱち！（拍手）」みたいな（笑）

― 楽しそうです！

ほんと、推しの存在って、人生をイキイキさせてくれるんです。推し活って、人生を輝かせてくれます。

気づけば、生まれたときから推し活してた

― 高橋さんの推し活歴は？

生まれたときからかもしれない。家族みんな、オタク気質ですね。母も妹も。とにかく好きになったら、とことん好きですね。ファイナルファンタジーにハマったのも、父と母の影響です。ベースにファイナルファンタジーがあって、そこに宝塚が足されて……。

― 推しのジャンルが、全然違いますね！

いろいろなことに好奇心旺盛なんでしょうね。好き！と思ったら、押しが強いかも知れないですね。人生で、推しには出会えているほうかもしれません。好きになったら、すぐつかみにいきます。

『進撃の巨人』は旦那さんがアニメを観ていたのをみて、途中からハマってしまって。わたしのほうがどんどんハマって、マンガ買い出して、イベントに行き出して。旦那さんに「いや、俺より先行くじゃん」って言われつつ（笑）。リヴァイが大好きになって、声優の神谷浩史さんが気になり出して、神谷さんが声優をしている他のアニメを観て……と、芋づる式にどんどん。

― すごい忙しくないですか？見るものいっぱいあるのでは。

ほんと、時間が足りないです。でも、すっごい幸せで欠かすことのできない時間ですね。推し活は。

― 推しの見つけかた、教えてほしいです！

うーん、なんだろう。ただ乗っかってみる、ってのはありだと思います。「おもしろいよ」ときいたら、「そっか、じゃあ読んでみようかな」みたいな。自分に合わなかったら、それでいいし。推しを探す時間も、楽しいですよ。

― 他に推してるものは？　なんかいっぱいありそう。

なんだろう〜。モーニング娘。は、ずっと推してます。卒業したばかりのときは、モーニング娘。だったという看板をなるべく使わないようにしようって思っていた時期もあったのですが、でもやっぱりモーニング娘。だったのは自分の歴史だし、と気づいてからコンサートを観に行くようになって。中にいたときは、目の前のことに一生懸命だったので客観視もできなかったですが、卒業して客観的に見られるようになって、もっとモーニング娘。が好きになりましたね。メンバーの子がどんどん成長していく姿は、ずっと応援していたいです。

― 推しているときって、幸せですよね。

共鳴してる瞬間、最高です。型におさまっていない、この人かっこいい！っていう光るところがある人を見ると、ウキウキします。自分と同じ方向を向いていて、さらに世界を広げてくれる人に惹かれがちなんです。自由に生きてきたからなんでしょうかね。ルフィのような自由なマインドを持ってる人が好きですね。