初めまして、あんバター研究家のうさもぐです。「自分の人生を変えてくれたもの」、みなさんにはありますか? 今回はあんバターと出会って、文字通り「人生が変わった」私のあんバター愛を語りたいと思います。これを読み終わった頃にはあんバターが食べたくなっていると思いますので、パン屋さんへ行く準備をしながら読んでいただければ幸いです!
2023/09/01 Fri.
私の偏愛フード、教えます。〜あんバターマニアのうさもぐさんの場合〜
~1分で読めるエンタメコラムを配信~
季節のファッショントレンドから、アート、映画、演劇、旅行などの耳より情報に、旬のイケメンまで。あなたの好奇心を満たすコラムをお届け!
2023/09/01 Fri.
私の偏愛フード、教えます。〜あんバターマニアのうさもぐさんの場合〜
初めまして、あんバター研究家のうさもぐです。「自分の人生を変えてくれたもの」、みなさんにはありますか? 今回はあんバターと出会って、文字通り「人生が変わった」私のあんバター愛を語りたいと思います。これを読み終わった頃にはあんバターが食べたくなっていると思いますので、パン屋さんへ行く準備をしながら読んでいただければ幸いです!
私があんバターにハマったきっかけは、約4年前の大阪旅行。友達とインスタで大阪のカフェを調べていたとき、たまたまパッと目についたのが、こちらの「talo coffee」さんの「あんバターサンド」です。
「ここのモーニング映えてるし、人気みたいだから行ってみない?」。それまであんバターは恐らく一度も食べたことなかったですし、最初は「映えてるから」という、思いっきりミーハーな気持ちでした(笑)。しかし、一口食べた瞬間、そんな自分が恥ずかしくなるほどの衝撃を受けました。「世の中にこんなにおいしい食べ物があったのか……!」と。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に、それほどあんバターのおいしさは鮮烈だったんです。
あんこの甘さと風味を引き立てる、バターのコクと塩気。あんことバターを優しく包み込むふんわりとしたパン。さらに、このお店は隠し味にマスカルポーネ入り。この甘じょっぱさと、お互いを引き立て合う掛け算式のおいしさに私はすっかりハマってしまい、以来、都内でもおいしいあんバターを探し始め、ここに「うさもぐ」が誕生しました。
ちなみにこちらが、都内で最初に食べた「ビストロ ロジウラ」さんの「あんバターリコッタチーズサンド」です。今書いていて気づいたのですが、どちらもチーズ入りですね。私、チーズも大好きです。
今日に至るまで、都内のお店を中心に1500食以上のあんバターを食べ続けてきました。あんバターの起源ともいえる小倉トースト発祥の地・名古屋に、あんバターを食べるためだけに行ったこともあります。
私は一気にたくさん食べ比べるのが好きなので、毎日食べるというよりは1度に数個ドカンと食べることの方が多いです(多い時で、1日12個くらい!)。とはいえ、あんバターのことを考えない日はありません(書いてて自分でもちょっと引いてます……)。
毎晩インスタなどさまざまなSNSであんバター情報を調べる日課は、この4年間ほぼ欠かしたことがなく、次はどこのあんバターを食べようか、ニヤニヤしながらiPhoneとにらめっこしてます(あ、今ブラウザ閉じようとしました?)。
これだけあんバターのことを考えたり食べたりしていると「飽きませんか?」とよく聞かれるのですが、これが、飽きないんですよね。本当においしくって。正直自分でもびっくりしています。もはや、飽きるというラインを通り越してしまったのかもしれません。多分、私の中で白米的なポジションです(さすがにハンバーグと一緒には食べませんが)。
もう一つ、あんバターに飽きることがない理由としては、同じ「あんバター」でも味わいが全く異なることにある気がします。具体的に言うと食べる時の温度で、全く味わいが違ってきます。冷やして食べると意外とバターがあっさり感じたり、温めると風味やコク、甘さが引き立って濃厚に感じたりすることが多いです。例えば、そのままで食べた時はそこまで感動しなかったのに、温めた途端「本当に同じ食べ物!?」と思うくらい、格段においしくなったりするあんバターもあります。塩気の強さも変わってくるので、1つのあんバターで何通りも楽しめちゃうんです。
和菓子屋さんのあんこ・高級なバター・風味豊かなパンを組み合わせても、バランス次第では喧嘩して味がぼやけて「おいしいあんバター」ではなくなってしまったりもしますし、逆にどこでも手に入るお手頃なあんこ・バター・パンでも、組み合わせやバランス次第で格段に「おいしいあんバター」なったりと、その可能性は無限大。
食べるたびに新しい発見があるので、「次はどんなあんバターに出合えるんだろう?」と、追い求めずにはいられない。私にとってあんバターは、探求心をくすぐる存在でもありますね。
あんバターが食べたい!と思ったとき、真っ先に思い浮かぶのが木場にある「BoulangerieS.Igarashi」さんの「北のあんバターサンド」。
小豆の風味豊かなスッキリとしたつぶあん、口に入れた瞬間芳醇な香りが広がる発酵バター、そして極めつきはお塩。それぞれがお互いを引き立て合い、甘さと塩気の塩梅も絶妙。このコク深いあんバターの味わいに負けない、うまみの強いカリもちっとした高加水のフォカッチャとの相性も抜群で、まさに神バランスのあんバターです。通販でも買えるので、遠方のかたにもぜひ食べていただきたいです。
小倉トースト発祥の地・名古屋に行くとほぼ毎回食べているのが「ROWS COFFEE」さんの自家製あんバター。スライスチーズのように見えるバターが特徴的で、一口目から最後まで満遍なくあんバターを味わえます。カリもちっと香ばしいトーストに、甘さと風味のバランスがいいつぶあん、コクと塩気がガツンとくるバターの組み合わせは何度でも食べたくなります。
名古屋といえば、もう一つ。ほぼ毎回立ち寄るお店が「Bucyo Coffee」さんです。こんもりと盛られたお店自家製のあんこが特に絶品で、私が一番好きなあんこと言っても過言ではありません。小豆本来の風味と甘さが引き立ったホクホクの粒あんで、このままでもパクパク食べられるおいしさです。叶うことなら、あんこの鍋を抱えて食べたい。バターの染みたサクふわトーストとの相性も抜群ですし、上のクリームのまろやかさが加わるとこれまた至福の味わいです。お店の居心地も良くて、近所に住んでいたら間違いなく通ってると思います。もはや住みたい。
あんバターがなければ今の私はいないと断言できるほど、あんバターに出合って私の人生は大きく変わりました。あんバターをきっかけにテレビに出させていただいたり、お店とコラボしたり、お仕事を辞めてうさもぐとしての活動で生計を立てられるようになったり。そして何より、人生がすっごく楽しくなりました! あんバターは、私の生涯のパートナーです。
うさもぐ
食べたあんバターとスイーツをSNSに記録するあんバターマニア。2023年8月現在で、Instagramのフォロワー5.2万人。今まで行ったお店の数は 1400店舗、うちあんバターのお店は900店舗以上。食べたあんバターの数は約1500個。TBSテレビ『マツコの知らない世界』にあんバターサンド女王として出演も。監修やコラボ商品など数々のあんバター商品を出しているあんバターマニア界のパイオニアで、お店のオープニングレセプションにも多く参加するなど、あんバターにまつわる活動をしている。
★お知らせ★
PARCO JOURNALのWEBサイトがオープンしました!
いままでパルコの公式アプリ「POCKET PARCO」でしか読めなかった記事も、WEBサイトですべて読めるようになりました。
ぜひ「PARCO JOURNAL」をお気に入り登録して、いろいろな記事をお楽しみください。
2024/11/20 Wed.
2024/03/29 Fri.
2024/02/23 Fri.
2024/02/16 Fri.