まずは、二の腕を引き締めるエクササイズ。今から習慣化しておくと、夏ファッションもより楽しめそうですよね。ポイントは、肩甲骨を大きく動かすこと。肩甲骨の中心にある筋肉は大きいため、刺激を与えることで全身の代謝がよくなり、痩せやすい体質づくりが期待できるそう。

【二の腕①】両手をまっすぐ上げます。このとき、姿勢もすっと伸ばしましょう。

【二の腕②】肩甲骨が動いているのを意識しながら、ひじを胸の位置までおろします。これを、30秒間繰り返し続けます。

【二の腕③】次に、両手を真横に広げます。

【二の腕③】手先で円を描くようにして、上下にぐるぐると回します。これを、30秒間続けます。

【二の腕④】最後に、片手を背中の後ろから引っ張り同じ方向に首を傾けてストレッチします。深く鼻呼吸をしながら、3呼吸カウントします。このときに伸ばしているところに呼吸をいれるイメージをすると、伸びている感じを実感できます。

「どんなストレッチをするにも、呼吸がとても大切です。現代はストレス社会でつい呼吸が浅くなってしまうので、ストレッチしているときくらいは呼吸に集中を。深い呼吸をすることで自立神経が整って深く眠ることができ、日中のパフォーマンスも上がります」

次は、脚をすっきりさせるエクササイズ。コロナ禍で在宅時間が増えたことで歩くことが減り、脚のむくみに気づきづらい場合が多いとか。こちらもドライヤーや歯磨きの最中、キッチンでの家事の合間など、生活のふとしたワンシーンで、簡単に行うことができるエクササイズです。

【脚①】立ったまま両足のかかとを上げ、つま先立ちになります。

【脚②】ステップを踏むようにかかとを上げ下げします。これを、1分間行います。

【脚③】次に、片足を一歩後ろに下げ重心を前足にかけて前ひざを曲げ、後ろ足のふくらはぎを伸ばすストレッチをします。これを、30秒間キープします。

【脚④】今度は、後ろ足のひざを曲げ前足を伸ばし、前足の裏側を伸ばすストレッチをします。これを、30秒間キープします。

「簡単な動きなので、ふとしたときにできるエクササイズです。壁や椅子の背を利用するとやりやすいですよ。さあエクササイズしよう！と思ってやるのももちろんいいのですが、生活の合間に“ながら”でエクササイズをちょこちょこと取り入れるのが、ダイエット成功のコツです！」

最後は、ヒップアップのエクササイズ。鍛えないといつのまにか垂れ下がってくるのがお尻のお肉……。そうならないためには、テレビを観ている間や寝る前など、横になるシチュエーションでエクササイズを取り入れるのが効果的だそう。

【ヒップ①】両手両足を床につき、よつんばいの姿勢になります。

【ヒップ②】勢いをつけて後ろに足を真っ直ぐに蹴り上げます。これを、片足10セット、両足で20セット行います。

【ヒップ③】次に、蹴り上げた足をキープしたまま、足先を上下に揺らします。これを、片足10セット、両足で20セット行います。

【ヒップ④】次に、よつんばいになったまま、足を直角の角度で横に上げます。これを、片足10セット、両足で20セット行います。

【ヒップ⑤】最後に仰向けになり、両足を抱えてお尻のストレッチをします。エクササイズをした後は、ストレッチをするとしなやかな体になりやすいそう。これを、30秒～1分間行います。

「座っているときもヒップに意識を向けてみてください。座っている時間が長いと、ヒップが後傾して猫背になりがち。そうなると腰まわりやヒップまわりにお肉がつきやすくなります。美しい姿勢は、骨盤を正しく立てることが大前提。デスクワーク中の30秒でもいいので意識して、骨盤を立てるようにしてみてください」

「ストレッチは集中的にするというよりも、生活の中に取り入れて毎日の習慣にすることをオススメします。毎日続けると、代謝が上がり姿勢も改善されて、自然と女性らしいしなやかな体を手に入れることができます。そうしていくうちに、いつのまにか心と体が変わっていくのを実感できるはずです」

石井亜美

Instagram：@ami_ishii_

モデル。

登録者数42万人を誇るYouTubeチャンネル「石井亜美AmiIshii」では、幼い頃から20年間続けているというバレエで培ったしなやかな体を生かしたエクササイズ術をはじめ、ファッションやコスメなど、日常ですぐに取り入れられる情報を発信。最近では初の書籍『日本一親しみやすいモデルが教える太らない体のつくり方（KADOKAWA）』も好評。