しとしと雨、じめじめ湿気。そんな日々が続くと、空気も気持ちもなんとなくどんよりしがち……。それならお気に入りの香りを焚いて、気分を上げたい。そこで、ジュエリーブランド「BYOKA」のデザイナー・Yoko Matsudaさんの愛用している香りを教えてもらいました。お気に入りの香りは、いくつあってもうれしいもの。時間帯やシチュエーションによって、ぴったりくるものを選びたい。
2023/06/02 Fri.
じめじめしてても、深呼吸。いい香りをそばに
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2023/06/02 Fri.
じめじめしてても、深呼吸。いい香りをそばに
しとしと雨、じめじめ湿気。そんな日々が続くと、空気も気持ちもなんとなくどんよりしがち……。それならお気に入りの香りを焚いて、気分を上げたい。そこで、ジュエリーブランド「BYOKA」のデザイナー・Yoko Matsudaさんの愛用している香りを教えてもらいました。お気に入りの香りは、いくつあってもうれしいもの。時間帯やシチュエーションによって、ぴったりくるものを選びたい。
フレグランスメゾン「FUEGUIA(フエギア)」に最初に出合ったのは、日本第1号店であるグランドハイアットのロビー内にあるお店で。香水がずらりと、静謐でありながらも堂々と陳列されていて、特段香水好きではない私でもその美しさに高揚したのを覚えている。あれから6年愛用しているが、植物原料への強いこだわり、熟成してゆくような独自の香りの製法、香水を芸術のように表現する、そんな世界観にも魅了された。
中でもその人本来の香りに変化させる不思議な香りが、こちらの「Muskara Phero J.(ムスカラ フェロ ジェイ)」。フェロモンの香りと言われるこの香りを、私は特別に愛している。甘い蜜のようなほのかな香り。香らせるというより自分だけの贅沢な楽しみとして、朝起きたときや寝る前に纏っている。
一日の疲れを癒すバスタイム。生活の中でも超プライベートなこの空間では、「DAMDAM(ダムダム)」の紫蘇の香りを堪能している。2年前に発売されたこちらのシリーズ。ダイレクトに紫蘇の香りを感じられ、和の雰囲気にほっとするのか、着飾る必要のない自分自身に誘ってくれる。この素の自分に戻る行為、リセットしてくれる香りは、バスタイムと見事に意気投合するのだ。
感情・感覚・気づきを意味するDAMDAMの理念も好きで、私の美容リチュアルに欠かせない存在になっている。年何回か開催されているPOPUPにも足繁く通っているのだが、生活必需品なのでオンラインで手軽にリピート購入している。
軽井沢に移住して3ヶ月が過ぎた頃、縁あって旧軽井沢にお店を構えるヴィンテージ&セレクトショップ「Maison Ma Manier (メゾン マ マニエ)」にて、BYOKAのPOPUPを開催することになった。店主から漂う心地よい香りに気をとられながら目に止まったこちらのフレグランス。やはり、この香りだ。聞けば、フランスで感じたスパイスをはじめとしたオリエンタルな香りから、独自で試行錯誤しながらできあがったオリジナルのファブリックミストだと言う。洗濯のできない衣類を簡易的にケアできる洋服屋らしいアイテムでもあり、衣類をはじめ、寝具や車内、ルームスプレーとしても使える利便性も備えていて、そんな万能さも、お気に入りの理由の一つ。
奥行きのある複雑な香りだが、ひとことで表現するとお洒落な香り! そんな香りだから、出かける際はついつい手が伸びてしまう。ショップのオンラインでも購入できるが、軽井沢に足を運んだ際はぜひ、お店の雰囲気と共に試してみて欲しい。古着も新品も、メンズもウィメンズも、そんな垣根を外して提案してくれる素敵なお店だ。
部屋の香りを一新させたいときは、やはりキャンドルが効果的。いただきものなどたくさんのキャンドルがある中、私がリピートしているのは、イギリスのフレグランスブランド「Earl of East(アール オブ イースト)」のキャンドル。新宿御苑近くにお店を構えるライフスタイルショップ・PARKERにて購入。以前代々木八幡にお店があった頃、取り扱い当初から愛用している。
化学調香料を一切使用していない100%大豆由来のソイワックスから作られ、芯には天然コットンを使用し、ロンドンのアトリエにて丁寧に作られているため、香りも非常にナチュラルで優しい。「Shinrin-Yoku /森林浴」は、単なる森の香りというより、湿った森の土やコケなどの深い自然と、森林浴で得られる心の落ち着きを融合・表現したような香り。リラックスしたいときはもちろん、ギフトにもおすすめだ。
おそらく6年程前、ビジュアルから一目惚れし、まだ日本ではほとんどお取り扱いがなかった為、海外通販で手に入れた「Maison Louis Marie(メゾン ルイ マリー)」のロールオンパフュームオイル。香りも嗅がずにジャケ買いをしたのだ。だけどもある意味私の嗅覚は正解を導いてくれたようで、想像通りの好みの香り。ウッディ&スパイシーな中に甘い儚さも感じられ、こちらを纏っていると何の香水か聞かれる率が高いほど。
フランスにあるバランクールの森と名付けられたこちらの香りは、どこかミステリアスだけどロマンティックな印象も。手のひらサイズのロールオンという形状も使いやすく、出張や旅行のお供は、いつもこれ。
普段何気なく選んでいる香水だったり、気分で灯すキャンドル。香りと場所(空間)、香りと時間、香りと装い……などの親和性を重視して選んでみるのもおもしろいのではないかと思う。香りを味方に、梅雨時期も軽やかに過ごしたい。
松田陽子
「BYOKA」デザイナー。石川県金沢市出身。2016年にジュエリーブランド「BYOKA(ビョーカ)」を立ち上げる。主にデザイン、ディレクションを行う。最近はジュエリー以外のライフスタイルグッズも手がける。2022年に東京から軽井沢に移住。2023年6月に軽井沢の自宅に併設したギャラリーをオープン。
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