夏は、短い。始まったと思ったら、振り返る間もなく、たちまち終わっていく。そんな夏をギュッと捕まえておくために、ちょっと立ち止まって振り返るために、思い出を写真で残したい。写真の中の思い出をぼうっと眺めつつ、夏の余韻に浸りたいーー
そこで、15歳から写真をはじめたというモデルであり写真家のlukaさんに、写真のお話や雰囲気のある写真の撮り方について聞きました。
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2023/08/04 Fri.
写真家/モデルlukaの「夏の思い出の切り撮り方」
夏は、短い。始まったと思ったら、振り返る間もなく、たちまち終わっていく。そんな夏をギュッと捕まえておくために、ちょっと立ち止まって振り返るために、思い出を写真で残したい。写真の中の思い出をぼうっと眺めつつ、夏の余韻に浸りたいーー
そこで、15歳から写真をはじめたというモデルであり写真家のlukaさんに、写真のお話や雰囲気のある写真の撮り方について聞きました。
父がカメラマンだったこともあり、小さい頃からカメラが常に近くにありました。高校生のとき、父からフィルムカメラをもらい旅行に出かけたことがきっかけで写真に興味を持ち始めました。そのときの思い出を残せることはもちろん、その場にいなくても見た人が切り撮った風景の雰囲気や美しさを感じることができることが、写真の魅力だと思います。自分の目でちゃんと見て美しいと思った風景があると、とっさにシャッターを切ることが多いです。光や影が好きなので、とくにそういう場面で心が動かされます。また、友人と過ごす時間を写真に残すことも多いです。
お気に入りの写真は、これ。
年末にロンドンに旅行したときに撮影した写真です。ライブ中に何気なくフィルムカメラを取り出し撮った写真なのですが、暗かったので撮れているのかもわからず。帰ってきて現像をしたら、ライブならではの臨場感で幻想的な写真が撮れていました。お気に入りの一枚です。
風景を撮るときも人物を撮るときも、あまり雰囲気を作り込みすぎないようにしています。例えば人物を撮るときはポーズをとってもらうのではなく、好きに動いてもらう。そして自分が動いて、自然な瞬間を切り撮るようにしています。
「Dazz カメラ」というアプリをよく使います。フィルムカメラのように写真に日付が入るので、思い出を切り撮るのにぴったりです。
「Dazz カメラ」で撮ると写真にフィルターもかかるので、より思い出深い雰囲気に。
「Filca」というアプリも、フィルム風な写真が撮れます。
「Filca」は沢山のフィルムの種類を選ぶことができるのも魅力。何気なく撮った写真でも、フィルム風にエモく仕上がります。これもよく使います。
おすすめは、気軽に買える「写ルンです」などのインスタントカメラ。
夜にフラッシュを使うと、こんなふうに。ブレた感じが、思い出とリンクします。
雨の日、しずくがレンズについた写真も雰囲気があって好き。
晴れてる日の水面。太陽を反射して、キラキラとしている感じが夏の余韻みたい。
時間帯や天気によっても、思いがけずエモい写真が撮れたりするのもフィルムカメラのおもしろいところ。現像するまでどんなふうに写っているかわからないのも、また楽しいんです。
夏の花火の写真も、幻想的。
光が垂れてくるような様子が、デジタルっぽくもあり不思議。
友達を写すときは、あくまで自然な瞬間を切り撮りたい。何気ない後ろ姿や逆光で写真を撮って、シルエット写真でエモさを出したり。
「写ルンです」以外だと、カラーフィルターがついたインスタントカメラもおすすめです。私のお気に入りは、コニカの「BIG mini NEO」。軽くて小さめのバッグにも入るので、普段から持ち歩いています。
この夏は、カメラを持って友人と海や花火大会など「夏ならでは」な場所へ出かけたいです。お互いに写真を撮り合って、ふとした瞬間や夏のキラキラとした瞬間をプリントして、一冊のアルバムにしたいなあ、と思っています。
luka/琉花
写真家/モデル。1998年、東京都出身。モデル・琉花としても、広告・雑誌・MVなど幅広く活動。15歳から本格的に写真を撮り始める。2014年からの作品を展示した写真『VOYAGE 2014-2017 luka』を、2017年8月に代官山・ALギャラリーにて、2021年11月に2度目となる個展『VOYAGE-Iceland 2019-』を下北沢・Great Booksにて開催。これまでにZINE「VOYAGE 2014-2017」「girls by luka」「VOYAGE 2017 in Sri Lanka」「Summer with Sena」を発刊。アパレルブランドのルックブック撮影、作品のコラボレーション企画なども積極的に行っている。
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