もうすぐ2020年も終わり。新しい年の幕開けには、お参りへ行く人も多いでしょう。ただ、毎年神社を訪れていても「あれ、これって何が正解?」と参拝のマナーに戸惑ってしまう……。そんなこと、ありませんか?
2021年のスタートこそ参拝マナーをマスターして、スマートにふるまいたいもの。そこで知っておくべきマナーの基本をピックアップしました。
~1分で読めるエンタメコラムを配信~
季節のファッショントレンドから、アート、映画、演劇、旅行などの耳より情報に、旬のイケメンまで。あなたの好奇心を満たすコラムをお届け!
2020/12/25 Fri.
年初めの恒例行事「基本の参拝マナー」5選。神社でのお参りを清々しくスマートに
もうすぐ2020年も終わり。新しい年の幕開けには、お参りへ行く人も多いでしょう。ただ、毎年神社を訪れていても「あれ、これって何が正解?」と参拝のマナーに戸惑ってしまう……。そんなこと、ありませんか?
2021年のスタートこそ参拝マナーをマスターして、スマートにふるまいたいもの。そこで知っておくべきマナーの基本をピックアップしました。
まず、どこの神社へお参りに行けばよいのでしょう。
全国の神社は、皇祖天照大御神(こうそあまてらすおおみかみ)をお祀りする伊勢神宮を別格の存在として、「氏神神社」と「崇敬神社」の2つに大きく分けられます。氏神神社とは、住んでいる地域の「氏神様」をお祀りする神社のこと。一方で崇敬神社とは、個人の特別な信仰等により崇敬される神社のことです。
どちらへ参拝するにも、基本的なマナーは同じ。
昔より、人々は神社にお参りをして神様の力を貸していただくために、まずは自身の「心身の清浄」につとめるべきと考えました。それを象徴するのが、参拝の前に行う「手水(ちょうず)」。神社を訪れたら、まず境内の「手水舎(てみずや)」で手指や口を清めるのがマナーです。
<手水の順序>
① 右手で柄杓を取ります。
② 水盤の水を汲み上げ、左手にかけて洗います。
③ 柄杓を左手に持ち替え、水を汲み上げ右手を洗います。
④ 再び柄杓を右手に持ちかえて、左手のひらに水を受けて溜めます。
⑤ 口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないようにしましょう。静かにすすぎ終わって、水をもう一度左手に流します。
手水にて心身を清めたら、いざ参拝へ……。
拝殿へ進んだら、まずは心を込めて一礼をします。そしてまず、お賽銭(さいせん)をおさめましょう。お賽銭の意味や起源には諸説があり、かつては神仏から受けた恩恵へのお礼を込めて、お米を白紙で巻いて包んだものをお供えしていたといわれています。
現在では、お米ではなく金銭をお供えすることが一般的。お賽銭箱に「投げ入れる」ことには、土地の神様に対するお供えや祓いの意味があるともいわれますが、投げ入れる際は心をこめ、ていねいな動作を心がけましょう。
なお、特別な祈願の場合、社殿に上がって参拝する「昇殿参拝」という参拝の仕方もあります。その場合は、神社に「初穂料」(はつほりょう)」と呼ばれる謝礼を差し出し、所定の用紙に住所氏名とともに祈願の内容を書くなどして、参拝の申し込みをします。
多くの神社には、拝殿の中央(ちょうど賽銭箱の真上あたり)に、大きな鈴が吊られています。お賽銭を入れたら鈴を振り動かして鳴らしましょう。鈴の清々しい音色が参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
参拝の作法が一番迷うところではないでしょうか。「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいちはい)」と覚えておき、心をこめてていねいな所作で行うことが大切です。
<参拝の順序>
① まず、神前に進み姿勢を正します。
② 背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。この時の拝は2回行います。
③ 胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
④ 肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。
⑤ 指先を揃えます。最後にもう1回拝をします。
参拝を終えたら、「おみくじ」を引いてみるのもいいでしょう。おみくじは単に吉凶判断を目的として引くだけでなく、その内容を自身の行動に照らし、これからの人生に生かすことが重要。おみくじを境内に結んで帰る習わしもありますが、結ばずに持ち帰っても問題はありません。
お神札とお守りを買って帰る人も多いでしょう。お神札は、家の神棚にお祀りして家をお守りいただくもの。お守りは、常に身に付け神さまのご加護をいただくものです。
一年間お祀りしたお神札は、年末に神社に納めてお焚き上げをしてもらい新しいお神札を受けます。一方でお守りは、一年身につけたあとでも、願いが叶うまでは身につけても大丈夫とされています。
また、お神札やお守りを多く持つと神さま同士がケンカするという話も聞かれますが、そのようなことはありません。「八百万神(やおよろずのかみ)」という言葉があるように、日本には多くの神さまがいて、それぞれの御神徳をもって私たちを守ってくれるのです。
基本的な参拝マナーとその意味合いについての基本を学んでおくと、年初めのお参りのシチュエーションで、よりスマートに清々しくふるまえます。新しい年のスタートから背筋をシャンと伸ばすことができ、ワンランク上の女性を目指せる気がしませんか?
イラスト:絵と図 デザイン吉田
参考:神社本庁 公式サイト
2024/11/20 Wed.
2024/03/29 Fri.
2024/02/23 Fri.
2024/02/16 Fri.