こんにちは。「ハーブをもっと身近な食材に!」がモットーのハーブ料理研究家、若井めぐみです。
暖かくなり、植物たちが一番元気に育つ季節になりました。ハーブの多くも春から夏にかけて旬の時期に入ります。今回はそんな植物のエネルギーを食べ物から取り込もう!ということで、おつまみにもぴったり、生き生きとした自然の香りが口いっぱいに広がる「フレッシュハーブを使ったレシピ」を5つご紹介します。作り方は簡単なのに、ハーブの香りをプラスするだけでランクアップ。お酒も進むこと間違いなしです。
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2022/04/29 Fri.
自然のエネルギーをふんだんに摂取。春に食べたいハーブのレシピ5
こんにちは。「ハーブをもっと身近な食材に!」がモットーのハーブ料理研究家、若井めぐみです。
暖かくなり、植物たちが一番元気に育つ季節になりました。ハーブの多くも春から夏にかけて旬の時期に入ります。今回はそんな植物のエネルギーを食べ物から取り込もう!ということで、おつまみにもぴったり、生き生きとした自然の香りが口いっぱいに広がる「フレッシュハーブを使ったレシピ」を5つご紹介します。作り方は簡単なのに、ハーブの香りをプラスするだけでランクアップ。お酒も進むこと間違いなしです。
【材料】(2人分)
・ディル……2~3枝
・卵……3個
・じゃがいも……1個
・明太子……40g
・クリームチーズ(おつまみ用個装タイプ)……30g
・バター……15g
・ディル(トッピング用)……少量
【作り方】
① じゃがいもは皮を剥き、水で濡らしてラップで包み、600wの電子レンジで2分半~3分、柔らかくなるまで加熱し、粗くつぶす。明太子は1cm幅程度に切る。クリームチーズは細かくちぎる。大きめのボウルに卵を割り入れ、溶きほぐす。
② 卵を溶いたボウルにじゃがいも、明太子、クリームチーズを加え、ディルの葉をちぎり入れてざっと混ぜ合わせる。
③ フライパンを火にかけて熱し、バターを加え溶かし、②を流し入れて菜箸でグルグルと数回かき混ぜ、半熟状になったらごく弱火にして蓋をして5分ほど加熱する。
④ 皿に盛りつけてディル(トッピング用)を添え、カットする。
じゃがいも、明太子、クリームチーズはどれもディルとの相性がバッチリ!さわやかな風味がよく合います。巻かないオープンスタイルなので簡単、見た目も華やか。フライパンは小さめのものだと厚みが出ておすすめです。写真は直径20㎝のフライパンです。
【材料】(2人分)
・バジル(葉を枝から外す)……15枚程度
・タコ(刺身用)……100g
・そら豆……15~20粒
・アンチョビ(フィレー)……1枚
・オリーブオイル……大さじ1と1/2
★レモン汁……小さじ1/2
★にんにく……(すりおろし)少々
★塩……ひとつまみ
★胡椒……少々
・粉チーズ(お好みで)……少量
【作り方】
① タコは食べやすい大きさにぶつ切りにする。そら豆は剥きやすいよう、1か所切込みを入れ、塩を加えた熱湯で茹でて、粗熱が取れたら薄皮を剥く。アンチョビは細かく刻む。
② バジルの葉を刻み、オリーブオイルの1/3量をかけて包丁で細かく叩く。
③ ②をボウルに入れてアンチョビと残りのオリーブオイルと★を加えてよく混ぜる。
④ タコとそら豆を加えて和え、器に盛りつけてお好みで粉チーズをかける。
刻んだバジルで作る即席簡単ジェノベーゼソースです。バジルの葉は空気に触れると黒く変色しやすくなるので、少量のオイルをまぶしてから包丁で叩くのがポイントです。
【材料】(10~12個分)
・スペアミント(葉をちぎる)……20~30枚
・ワンタンの皮……10~12枚
・海老(生、殻付き無頭)……100g
★しょうが(すりおろし)……小さじ1/3
★片栗粉……小さじ 1/2
★酒……小さじ1
★塩……小さじ1/4
★胡椒 少々
・米油(またはサラダ油など)……適量
・スペアミント(トッピング用)……適量
・スイートチリソース(お好みで)……大さじ1
【作り方】
① 海老は殻を剥いて背ワタを取り除き、包丁で叩いてボウルに入れ、★を加えて粘りが出るまで混ぜ合わせる。
② ワンタンの皮を角が手前になるように置き、4辺のふちに水を塗り、真ん中に1のタネをティースプーン1杯ほどのせ、スペアミントの葉を2~3枚のせて手前からくるくると巻き、両端をしっかりと閉じる。
③ フライパンの底から1cmほど米油を入れて火にかけ、中温になったら②を入れて両面にこんがりと色がつき、火が通るまで揚げ焼きにする。
④ 油を切って皿に盛りつけ、スペアミント(トッピング用)をのせて、スイートチリソースをまわしかける。
海老とスペアミントはベトナム料理の生春巻きでも合わせる定番の組み合わせ。今回はワンタンの皮で食べやすい大きさに包み、揚げ焼きにしました。スペアミントは優しい香りでお料理にも合いやすいミントです。清涼感の強いペパーミントと間違えないように気を付けて!スイートチリソースはお好みで、かけずにそのまま塩を振って食べるのもありです。ビールのおつまみにぴったりですよ。
【材料】(2人分)
・パクチー……2株程度(約30g)
・アボカド……1個
・きゅうり……1/2本
・玉ねぎ……1/4個
・レモンスライス(ごく薄いスライス)3枚
★塩麹……小さじ1
★酢……小さじ1
★レモン汁……小さじ1
★胡椒……少々
★オリーブオイル……大さじ1
【作り方】
① パクチーはよく洗って水気を切り、根を切り落として3~4cm幅に切る。アボカドは半分に割って皮と種を取り除き、一口大に切る。きゅうりは縦半分に切り、斜めにスライスする。玉ねぎは薄くスライスして軽く水にさらし、水気をよく切っておく。レモンスライスは4等分の大きさに切る。
② ★をよく混ぜ合わせてドレッシングを作る。
③ ①を合わせて大きめのボウルに入れ、ドレッシングを回しかけて全体を優しく和える。
パクチーたっぷりで見た目のグリーンもさわやかなサラダ。さっぱりとしていますが、塩麹のドレッシングでほんのり甘みと旨みもあるので食べやすいです。意外かもしれませんが、塩麹は香りを邪魔せずにうま味を足せるのでハーブと合わせるのにおすすめの調味料です。
【材料】(2人分)
・ローズマリー……3~4枝
・手羽中……250g
・塩……小さじ1/3
・胡椒……少々
・醤油……小さじ1/2
・酒……小さじ1
・薄力粉……大さじ2
・米油(またはサラダ油)……適量
【作り方】
① 手羽中は塩、胡椒を振って醤油、酒を回しかけ、よく揉み混ぜて10分ほどおく。
② フライパンの底から1cmほど米油を入れて火にかけ、温まってきたらローズマリーの枝を入れ、途中裏返してパリパリになるまで素揚げする(焦げないように注意)。シュワシュワという泡が出なくなってきたらローズマリーを取り出す。
③ ①の汁気を軽く切りながらバットに並べ、薄力粉をまぶして余分な粉を叩き落とし、ローズマリーを揚げた後の油で、全体にこんがりと色がつくまで、弱めの中火でじっくり揚げる。
④ 油を切って皿に盛りつけ、素揚げにしたローズマリーをのせる(仕上げに胡椒を振ってもよい)。
ローズマリーを素揚げした後の、香りのついた油で揚げることで手羽中にも良い風味がつきます。パリパリのローズマリーを崩しながらぜひ一緒に召し上がってみてください。
どれも簡単なものばかりですが、ハーブの香りがアクセントになり、とてもおいしく仕上がりますよ。ハーブは栽培も簡単なので、おうち時間の充実にご自分で育ててみるのもいいと思います。今回使ったハーブはどれも自家栽培に向いているものばかりですが、これからの季節に特におすすめなのは「スペアミント」と「バジル」。苗から始めると手軽ですし、肥料など与えなくても元気に育ってくれます。よかったらぜひご自分で育てた新鮮なハーブでお料理を楽しんでみてくださいね。
若井めぐみ
料理家・ハーブ料理研究家
2011年にハーブをテーマにした料理教室「ヴェール エクラタン」を立ち上げる。現在はオンラインサロン「エンジョイ!ハーバルキッチン」でのオンラインレッスンを中心とし、ハーブのさまざまな料理への活かし方を発信。また、企業向けレシピ開発やレストラン・カフェへのメニュー提案なども行う。著書に『ハーブと薬味のごちそうレシピ』(三空出版)。ハーブ料理のすそ野を広げ、おばあさんになるまでレッスンを続けることが目標。
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