本当は仕事も何もかも忘れて大自然に身を任せたい。ですが、家を出ることすらままならない、今日この頃……。そこで私は、ミニチュアの森をベランダに作ってみたくなりました。
まずは、グリーンを増やします。植物の生育には、日当たり以上に風通しが大切です。空気が滞留していまいそうな場所にはベンチを置いたりハンギングをしたりなどして、少しでも高い位置に置けるように工夫します。
日陰より直射日光の方が苦手な植物も多いです。日当たりが良すぎる場合は、サンシェードなどで日陰を作ってみてください。
お花を咲かせたい方は、植物によって好む環境や根の張り方が異なるので、慣れないうちは寄せ植えをせず、一鉢一種類にすると失敗が少ないです。
垂直に咲くものより、下に垂れ下がるものだと、壁面を活かしてオシャレにコーディネートできると思います。ペチュニアやカリブラコアは育てやすいのでおすすめですよ。
さらにおすすめしたいのはメダカビオトープ。私は昨年から楊貴妃メダカという朱色のメダカを育てていて、冬も無事に越えてくれました。ただ、生き物なのでお世話はそれなりに大変です。赤ちゃんもたくさん産まれるので、自分で育てられない場合は、里親さんを探す必要もあります。でも、それを差し引いても可愛くてたまりません。見ているだけで癒されます。
ちなみに、我が家の楊貴妃メダカは「トンプソン一家」と名付けられています。ご家族そろって元気そう。今年も赤ちゃんがたくさん産まれています。
ベランダが生まれ変わる前は、朝起きたらエアコンとテレビをつけてボーッとした頭でコーヒーを飲み、慌ただしく出かけて。夜はくたくたに疲れた体をソファに沈ませて、やっぱりボーッとしたまま食事して寝る日々でした。
それが、ベランダを充実させてからは、朝はお天気を肌で感じ、グリーンの香りを楽しみながらコーヒーを飲み、夜も自家製ハーブ料理を味わう日々に変わりました。植物やメダカのトンプソン一家のお世話があるので、ベランダに出ない日はありません。面倒なようですけれど、かわいい住民たちのためには意外と無理なく頑張れるものです。心が満たされるベランダライフを、みなさんもぜひ。