「PARCO_ya上野」から道を挟んだ歩道に描かれた、パンダ。いつもは上野動物園を出発し、「みはし」で杏クリームあんみつを食べてから道を渡り、路上のパンダにご挨拶してから「うさぎや」のどら焼きを買いに行くのが定番コースなのですが、今日は逆流してみました。数歩、歩いたところにはいつも福神漬を爆買いする「酒悦」の看板が。
創業1675年の「酒悦」。昔ながらの味が楽しめる「元祖福神漬」は無添加で、7種類の野菜、大根、なす、なた豆、蓮根、カブ、しそ、うりを使用しています。上野は東京最古の七福神巡りの一環でもあるし、なんか縁起が良い!ということで、今日も福神漬をゲットです。
そのまま歩き続けると、日本で最初の都市公園、上野恩賜公園の入り口が見えてきました。この日、ソメイヨシノの開花はまだ先でしたが、早咲きの桜を写真に収めようと、みなさん必死でした。
桜の木の隣には小さな交番があります。上野界隈の交番はレトロな作りをしているので、街の景色と馴染みますよね。 そのまま動物園の方に向かって、「さくら通り」を歩いていきます。
あ、マンホールもさくら柄! こちらは「弱電」と記されていますが、「強電」もちゃんとありましたよ。
今年はコロナの影響で「さくら通り」も人の流れが二つに分かれています。ちょうど、提灯を掲げている場面に遭遇。クレーンがグイ~ンと、上下に伸びるのですね。楽しそう!
上野の歴史を肌で感じられる「花園稲荷神社」へ
先日、雑誌『東京人』の取材で、都市史研究者の松本泰生さんに園内の「階段」を案内していただきました。いつも動物園か博物館、美術館に真っしぐらな私にとっては、目からウロコの発見がたくさんある取材でした。江戸時代初期に建設された「花園稲荷神社」。真っ赤な鳥居が外国人観光客にも人気だそう。
晴れた日は、鳥居の影が描くグラフィカルな模様もステキ。
この鳥居を抜けたところに、子供と日向ぼっこをするお稲荷さん親子が。
そして、この先には稲荷神社の元宮、「穴稲荷」があります。神社が創建された当時、寛永寺の拡張によって住む場所を奪われてしまった狐たちのために洞窟を掘り、そこに祠を建てたのです。こちらが花稲荷神社の旧社殿跡だそうで、今では関東屈指のパワースポットとも言われているんですって。
柵の奥に建てられた祠に足を踏み入れてみると、中はひんやり。薄暗いので、一人で行くと、少し怖いくらい(笑)。この日も、お参りをしてからすぐに出てきてしまいましたが、上野の歴史を肌で感じる場所です。鳥居で写真を撮ったあとは、こちらでぜひお参りしてくださいね。