こんにちは。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美です。
一年を振り返り、「来年こそお金を貯められるようになりたい!」と気持ちを新たにしている人も多いのではないでしょうか。自分のお金の使い方のクセを知って行動パターンを変える、ストレスなく貯められる仕組みを作ることが、お金を貯める第一歩になります。それでは、具体的にどうすればいいのかご紹介します。
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2022/12/02 Fri.
来年こそ、貯めるために。今年のお金事情を振り返る
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美です。
一年を振り返り、「来年こそお金を貯められるようになりたい!」と気持ちを新たにしている人も多いのではないでしょうか。自分のお金の使い方のクセを知って行動パターンを変える、ストレスなく貯められる仕組みを作ることが、お金を貯める第一歩になります。それでは、具体的にどうすればいいのかご紹介します。
年末は、一年のお金の使い方を振り返るのにぴったりの季節です。そこで、10分以内で手軽に振り返りができる方法をご紹介します。
①今年の貯金額を知る
まずは、今年どれくらい貯蓄できたかを把握すること。「年初の貯蓄残高-年末の貯蓄残高=今年の貯蓄額」です。家計簿をつけていなくてもたったこれだけの計算式で、今年いくら貯蓄できたかが分かります。毎月積立で貯蓄や投資をしている人は、その残高の増加分も合算しておきましょう。
②お金の使い方を振り返る
クレジットカードをよく利用する人は、カード利用明細のデータを活用しましょう。クレジットカード会社の会員向けページなどでデータをダウンロードできる場合も多いです。一年分の履歴をまとめてダウンロードすれば、今年の買い物記録がすぐに手に入ります。
続いて、カラーペンを用意して、カード利用明細を見ながら自分のお金の使い方を振り返ってみましょう。「買ったけれど使わなかった」「衝動買いだった」など、自分の無駄遣いポイントを見つけたら、そこにカラーペンで印をつけていきます。可視化することで、「インターネットでの衝動買いが多い」「セールに行くと必要以上に買ってしまう」など、自分のやりがちな無駄遣いシーンや減らせそうな支出を把握できます。自分にとっての危険地帯がわかったら、そこになるべく近寄らないようにすると無駄遣いを減らせるでしょう。
「カフェに寄りすぎ」「ネットで買いすぎ」「サブスクの解約を忘れていた」など自分のお金の使い方のクセが分かったら、来年はその使い方に気をつけたいもの。毎月引き落とされる不要なサブスクはすぐに解約するとして、その他のカフェやネットでの買い物については、使いすぎていないか日々のチェックもしたいところです。
そんなときに便利なツールが「家計簿アプリ」。スマホで使える家計管理ツールで、基本機能だけなら無料で利用できます。いろいろな家計簿アプリがありますが、選ぶときのポイントとしては、次の2つの機能があるものがよいでしょう。
①レシート自動入力機能
家計簿アプリを立ち上げてレシートの写真を撮ると、レシートの情報が読み取られ、買い物履歴が自動入力されます。レシートがない支出などは、何にいくら使ったかを手入力することもできます。自動計算で集計の手間もいらないので、とにかく簡単です。
②口座連携機能
給与振込口座、証券口座、クレジットカード、電子マネーなど、私たちはさまざまな口座やカードを持っています。「たくさんのカードや口座を管理するのって大変」と思っていませんか? 家計簿アプリを使えば、これらの口座番号、カード番号、パスワード、ログインID などをアプリに登録しておくだけで、それぞれの口座の入出金履歴や残高をアプリ上で一元管理できます。「使いすぎかな?」と思ったときも、スマホ上ですぐに履歴が見られて、とても便利です。
「今月こそ、無駄遣いを減らしてお金を貯めよう」と思っても、不思議と月末になるとお金がすべてなくなっていることってありませんか? 長年多くの家計を診ていますが、お金を確実に貯めている人は「積立」の仕組みを持っています。お金を使ってしまう前に、毎月一定額ずつお金を積立で「貯める」「増やす」仕組みがあれば、資産形成ができます。
①先取りで貯める「自動積立定期預金」「財形貯蓄」
たとえば、銀行の「自動積立定期預金」の場合、給与振込口座から毎月決まった日に決まった金額を定期預金に振り替えられます。振り替えられた定期預金には目を向けず、口座に残ったお金の範囲で生活するようにすれば、確実にお金を貯めることができます。「財形貯蓄」は、勤務先にその制度がある人が利用できます。勤務先で申込をすれば、給与から先に貯蓄分が差し引かれます。
②積立で増やす「つみたてNISA」
お金を貯められるようになったら、少しずつ投資にもチャレンジしていきましょう。「つみたてNISA」は、毎月少額から積立投資ができる仕組み。投資で得た利益に対して税金がかからないところが大きなメリットとなっています。つみたてNISAでは、投資信託を購入するため常に値動きがあります。元本保証ではありませんが、毎月少額ずつ続けて買うことで、購入額を平均化してリスクを抑える効果があります。
来年こそ「貯められる人」になるための、3つのポイントはこちら。
①お金の使い道を振り返って無駄遣いを見直す
②無駄遣いをしないように家計簿アプリも活用する
③無駄遣いを減らした分を積立で「貯める」「増やす」
来年は、よりよいマネーライフを送りましょう!
氏家祥美
ファイナンシャルプランナー。旅行会社での勤務、子育て期を経て、FP会社の立ち上げに役員として参画。2010年に独立し、FP事務所ハートマネー代表に。家計の仕組みづくりをサポートし、オンライン相談なども受け付けている。著書に『いちばんよくわかる!結婚一年生のお金』(学研パブリッシング)など。
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