まず、花瓶選びのポイントですが、サイズは大中小揃えるのがおすすめ。私が実際に使ってみて感じたおすすめサイズは、大きいものは25cm〜30cm程度、一番使い勝手のいい中くらいの花瓶は15〜20cm程度、小さいものは10〜13cm程度がよいです。
素材もガラス製、陶器製、アクリル製などさまざまですが、まずはガラス製がおすすめです。窓辺に置くと光に透けて綺麗ですよ。そして形。これは私の持論ですが、花瓶はヘンテコな形のものほど飾りやすいです。どういうことかというと、花を飾らずとも一つだけで飾っても、オブジェとして成立するから。そんな、個性の強い花瓶がおすすめです。今回は、そんな花瓶オタクの私が実際に使ってみてよかったオススメ花瓶10個をご紹介します!
「La Soufflerie」の手吹きガラスのフラワーベース
表参道のH.P.DECOで購入したフランスのラ・スフルリーのガラスは、手吹きならではのゆらめく水面のような質感が魅力。ガラスなのにどこか有機的な空気を纏っていて、植物の生き生きとした表情を引き出せます。
特に私が気に入って使用しているTETEという名の人の顔をモチーフにしたフラワーベースは、高さ17cmと使いやすいサイズ感。お花を生けると頭に咲いたように見える、少しマヌケなユニークさが気に入っています。春はチューリップ、初夏は芍薬、秋はランなど、季節によって異なる花を生けて楽しんでいます。
「Tse&Tse associees」の四月の花器
言わずと知れたフランスのツェツェ・アソシエの名作、四月の花器。表参道のH.P.DECOで購入しました。花瓶集めにハマる前から持っていたもののひとつです。なかなか高価なので、学生の頃からずっと憧れて続けて、社会人になってやっと手に入れられました。この花器は日本の生け花からインスピレーションを得たそうで、少ない花でもサマになるところが魅力。例えば買ってきたお花の量が物足りなかったり、手持ちの花瓶に生けたときになんだかしっくりこない……?となったときに活躍するのが、この花器です。
例えば、ランなどの主張の強いお花と、野花のような可憐なタイプのお花を一緒に飾ると、その子が主役タイプの花に負けてしまうのです。そんなときに、この四月の花器にサクサクと生けると、まとめてくれる不思議……。こんなにも包容力のある花器を私は他に知りません。本当にありがたい花器です。
四月の花器にお花を生けるときのポイントは、メインフラワーと、サブフラワーを決めること。まずはメインになるお花を入れて、そこにアクセサリーで飾り付けしていくようにサブフラワーを入れていくことです。画像のようにランダムに高低差をつけて生けてもいいし、茎を短く切ってボリュームが出るように生けてもいい。花瓶をくるくるとまとめてサークル状にすることもできる。気分次第で自由に楽しめます。
玄関に飾るのが特におすすめですが、食卓のセンターに置くのもいいですね。ミラーの前に置けば、お花が倍に見えるのもテクニックの一つ! もし割れてしまっても、別売りのチューブを入れ替えれば、元どおり使えるところもうれしい。どこに置いてもその場が花壇になったかのように一気に華やかになるので、きっと重宝しますよ。