さあ、冬を迎える支度を、そろそろ。冬といえば、癒しのバスタイム!ということで、今回はバスタイムをより楽しめる入浴剤について、温泉に詳しい永井千晴さんに聞きました。
@onsen_nagachi
永井さんは会社員として働く傍ら、温泉好きが高じてSNSで発信したり、著書『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』を出版されたりと、温泉の良さを伝える活動をされています。
~1分で読めるエンタメコラムを配信~
季節のファッショントレンドから、アート、映画、演劇、旅行などの耳より情報に、旬のイケメンまで。あなたの好奇心を満たすコラムをお届け!
2021/11/05 Fri.
「温泉オタク女子」が推す入浴剤5選。バスタイムを、もっと癒しの時間に
さあ、冬を迎える支度を、そろそろ。冬といえば、癒しのバスタイム!ということで、今回はバスタイムをより楽しめる入浴剤について、温泉に詳しい永井千晴さんに聞きました。
@onsen_nagachi
永井さんは会社員として働く傍ら、温泉好きが高じてSNSで発信したり、著書『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』を出版されたりと、温泉の良さを伝える活動をされています。
――永井さんがこの活動を始めたきっかけはなんでしょうか。
温泉や旅行に関する仕事から離れて、まったく違う仕事を始めたときに、「好きだったものが手からこぼれてしまった」ような感覚がありました。仕事として出会った温泉や旅行の楽しさを、趣味の範囲でも引き続き伝えていきたいと思い、温泉専用のTwitterアカウントを開設したのが始まりです。最初は「行ったことのあるおすすめ温泉」をパラパラと紹介していましたが、そのうち「温泉への理解が深まる内容」に重きを置いて投稿していき、さまざまな方に見ていただけました。
――永井さんはひとりでよく温泉に行くそうですが、「ひとり温泉」にはどんな良さがありますか。
誰かと一緒に行く温泉は、その道中や滞在時のコミュニケーション(普段話さない内容を喋ったり、いつもと違う一面が見られたりすること)が楽しいことが多いです。ひとり温泉は、そのコミュニケーションがない分、滞在そのものに集中できます。温泉はどんなにおいがして、どんな肌触りなのか。温泉好きとしては、そういった「温泉にだけ集中できる時間」がとても嬉しいです。
――温泉は仕事やプライベートで忙しくなると行きたくなりますが、年末はなかなか時間がとれないですよね。家でも充実したバスタイムを味わえる入浴剤を教えていただけますか。
まずは「湯の花」。自宅のお風呂があっという間に温泉になるような魔法の入浴剤です。村上商会のもの(写真上段右)は、別府温泉郷のお土産として愛されています。ガツンと体が温まり、鉄泉のような香りがします。
那須高原温泉株式会社の湯の花(写真中段右)も好きです。湯船に注いだ瞬間、濃厚な硫黄のにおいでいっぱいに。白濁した硫黄泉が自宅で再現できちゃいます。
株式会社チャーリーの「goo suu pea」。ロフトやハンズで購入できる個包装の入浴剤です。温泉系以外の入浴剤では、一番好きです。湯船に入れた瞬間ぶわ〜っと肌触りにゅるにゅるの泡が立ち、その後はつるとろな浴感に。
日本香堂の「anming」。こちらもロフトやハンズで購入できる個包装の入浴剤。オイリーな肌触りが心地よく、やわらかい乳白色の湯に。香りが優しくてリラックスできます。
ドラッグストアで購入できる入浴剤の中で、最近のお気に入りは「温泡」シリーズ。どれもよく溶けて湯上がりぽかぽかだけれど、一番良いと感じたのは「とろり炭酸湯」(写真のものはスタンダードタイプ)。これからの寒い時期にぴったりです。
個人的にバスタイムは、1日の中でスマートフォンを始めとした「モノ」と離れられる唯一の時間。だからこそなるべく何も持ち込まないようにして、「ぼんやりすること」を大切にしています。お風呂から上がれば、さまざまなやりたいことや、やるべきことを思い出してしまいます。だからこそ、「何もしない」時間を、バスタイムで堪能したいです。
――永井さんの「ひとり温泉におすすめなエリア」を教えていただきたいです。
例えば、この冬初めてのひとり温泉に挑戦したい首都圏在住の方におすすめなのは熱海(静岡)。アクセスしやすく、降雪も少なめなエリア。よく温まる塩の湯は寒い時期にぴったりです。散策しがいのある温泉街は、ひとりビギナーでもさびしさを感じることなく過ごせそう。
次に、1年の最後のご褒美に行きたいひとり温泉の旅先には、黒川(熊本)が挙げられます。旅館それぞれに個性があり、質が高いと評判を呼んでいる温泉地です。九州の中でも人気の温泉街も散策できるのも◎。
あとは、1年の疲れをじっくり取れるような連泊向きの温泉地として、白骨(長野)がおすすめ。白濁した硫黄のにおいたっぷりの温泉は1年の疲れをとってくれます。宿でのおこもり連泊にはふさわしい湯力と情緒がありますよ。
年末の慌ただしい日々を、普段のバスタイムや温泉旅行で乗り越えていきたいですね。
永井千晴
1993年2月生まれ。学生時代に温泉メディアのライターとして、半年間かけて日本全国の温泉を取材。その後、旅行情報誌「関東・東北じゃらん」編集部に2年在籍し、「人気温泉地ランキング」などの編集を担当。退職後は別業種で会社員をしながら、経験を活かしてTwitterやブログで温泉の情報を発信している。現在も休みを見つけてはひとり温泉へ出かける、市井の温泉オタク。国内外合わせて約500の温泉に入湯。好きな言葉は「足元湧出」。
2024/11/20 Wed.
2024/03/29 Fri.
2024/02/23 Fri.
2024/02/16 Fri.