こんにちは。防災収納インストラクターのムジッコりえです。
9/1は防災の日。そして9月は防災月間。久しぶりに防災グッズや非常食を見直す時期ですね。今回は、そんな「普段も災害時も使える」アイテムについて紹介する、後編です!
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2022/09/02 Fri.
普段使いもできる!「一石二鳥な」防災グッズリスト【後編】
こんにちは。防災収納インストラクターのムジッコりえです。
9/1は防災の日。そして9月は防災月間。久しぶりに防災グッズや非常食を見直す時期ですね。今回は、そんな「普段も災害時も使える」アイテムについて紹介する、後編です!
水に強いガムテープは非常用持ち出し袋には必ず入れてほしいアイテムです。お家にも1つや2つはあるはず。災害時は、ものを固定したり、ケガの際にガーゼやタオルを留めたり、破れたところを修復したり、ガラスの破片を掃除したり。さらには家族へのメモがわりになったり、避難所で自分の名前を書いて貼っておいたりと、とにかく万能です。ガムテープはさまざまなタイプがありますが、水に強くて丈夫なものがオススメです。
今は、このような薄いポケットタイプもあるんですよ。こちらは、「3M」のスコッチ ガムテープ ポケットサイズ。これなら家でも防災リュックでもスマートに収納できますよね。ポケットにも入ります。手で簡単にカットできるのでハサミも不要ですし、カットするときの音もとっても静かです。これはぜひ試して欲しいアイテムです。
みなさん、カセットコンロとカセットボンベはお持ちですか? 一家に1台は必ず備えておいてほしいアイテムです。普段はみんなで鍋を囲むときに登場しますよね。実は災害時にはこれがないと食事ができない、といっても過言ではありません。非常食としてカップラーメンやアルファ米を備えていると思いますが、それを食べるにはお湯が必要ですよね。水でもできなくはないのですが、何倍もの時間がかかる上、味もお湯には劣ります。特に冬場は暖かい食べ物で体を温めることも必要ですので、そのためにもカセットコンロは必要です。注意点としては、カセットコンロの耐用年数は10年です。本体にしっかり記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。もし10年以上前のカセットコンロをお使いの場合は、買い替えてくださいね! 同時にカセットボンベも備えておくのも忘れずに。ちなみに、カセットボンベは1本で約1時間ですので、1週間分となるとそれなりの本数が必要になってきます。
懐中電灯や大きめのランタンには、単1電池が使われていることが多いです。単1電池は容量が大きいため、長持ちしますからね。ただ、単1電池をストックするとなると、かさばるし重いし、値段も高いし、使用頻度も少ないので期限も気になるし……と、色々と不安要素があります。そんなときは「単1のつもり」がオススメです。もう、名前が素敵ですよね! 単3電池を2本入れて、単1電池に変身させるアイテムです。似たようなものは100円ショップにもあるのですが、単3電池が1本しか入らないものがほとんど。単3電池1本で単1電池を補おうとすると、すぐに電池が切れてしまいます。「単1のつもり」は2本入るので、単純に2倍持ちますよね。実は3本入るタイプもあるのですが、それはギュウギュウすぎて出し入れが大変でした……。電池交換のしやすさと長持ち具合のバランスをみて、2本がベストですね。
風が吹いたら飛んでいきそうなほど薄くて軽いペラペラのシート、これなんだかわかりますか? 無印良品の「フィルム歯みがき」なんです。歯磨き粉を持ち運ぶのは少しかさばりますが、これならかなりコンパクトです。小さすぎて、なくさないように気をつけないといけないほど。1枚ずつ取れるのでシェアしやすいですし、衛生的なのもポイントです。
使い方は、フィルムを前歯の表面に貼り付けて、水を含ませた歯ブラシで磨きます。すぐに溶けて、数秒で泡立ってきます。想像以上に泡立つので驚きますよ。無味無臭なので、お子さんでも使いやすいと思います。とてもコンパクトなので、普段からバッグの中に入れてもいいですし、旅行なんかにもいいですね! 24枚入りなのでたっぷり使えます。
みなさん、晩酌のお供に缶詰って食べますか? 最近は「缶つま」のような、缶詰とは思えないようなおいしい缶詰が増えてますよね。和食だったり、イタリアンだったり、中華だったり、食べるのが楽しみになる缶詰っていいですよね。ただ、せっかくならもっと美味しく食べたいものです。缶詰は温めると美味しさ倍増するって知ってました? 油も溶けてサラッとして食べやすくなりますし、風味も格段に良くなります。でも、缶詰をそのまま直接火にかけるのはNG! 高温で塗料などが溶けてしまいます。
そんなときに使いたいのが「クロスウォーマー」という、缶詰専用のウォーマーです。ティーライトキャンドルで温めます。最高60度までしか上がらないため、塗料が溶けることはなく、それでいて缶詰は適度に温まる! 何とも絶妙なところをついたウォーマーなんです。細かいところまで凝っていて、丸型・四角型の缶詰にどちらも対応していますし、缶詰が動かない工夫もあります。何よりコンパクトになって収納性もいいですし、最近はおしゃれなケースまで出ています。家のおつまみ、アウトドア、災害時、これ1つで何かと活躍してくれますよ。公式Instagramにて、美味しそうなレシピも紹介されています。
普段から使えるものだと、「眠らせておくだけでもったいない……」ということもありませんし、使い慣れてるものなのでいざというときに慌てることもありません。故障にも気付きやすいですよね。私はアウトドア用品=防災グッズと考えているのですが、アウトドア用品はコンパクトかつ機能的で、見た目もオシャレなものがたくさんあります。最近アウトドアブームということもあり、見ているだけでもテンション上がりますよ。
ちなみに、私が防災グッズを見直すのは9月1日と3月11日の2回と決めています。
どちらも防災意識が高まる日ですよね。「年に2回見直す」と決めておけば、非常食の賞味期限にも早めに気付けますよ。
災害は来ないことが一番ですが、それは誰にもわかりません。もう自分の命は自分で、家族の命は家族で守るしかありません。過剰に怯えることはありませんが、楽観的になるのも危険! 心から安心して暮らせる「暮らしの土台」は普段から作っておいてくださいね。
ムジッコりえ
防災収納インストラクター(セミナー講師、著者)。仕事、家事、育児を完璧にこなすことに疲れたのをきっかけに、豊かな暮らしは暮らしの基盤を整えることが重要だと気づき、整理収納コンサルタントとして独立。2016年に熊本地震で被災し「快適な暮らしは安全の上にこそ成り立つ」と実感してからは防災にも力を入れ、提唱する「防災収納」を広めるために、テレビ・セミナー・執筆など幅広く活動している。著書は3冊。雑誌掲載70誌以上。収納や時短ワザ、防災をテーマに10年以上綴っているブログ「良品生活」は月間最高150万PV、Instagramのフォロワーは現在7万人を超える。2022年9月に『もしもに役立つ、いつものモノ選び 防災グッズは備えず使う!』(MdNコーポレーション)出版。
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