先日、パルコ出版から発売された井上順さんのフォトエッセイ「グッモー!✌」から、先週に引き続き今週もひとつエピソードをご紹介します。
人生を明るく快活に楽しく生きる井上順さん流の秘訣とは?
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2021/11/11 Thu.
グッモー!✌ ~日々、笑顔で機嫌よく~
先日、パルコ出版から発売された井上順さんのフォトエッセイ「グッモー!✌」から、先週に引き続き今週もひとつエピソードをご紹介します。
人生を明るく快活に楽しく生きる井上順さん流の秘訣とは?
機嫌よく暮らす僕の日常
僕は毎朝5時ごろには起きる。
この歳になると、朝、無事に目覚めるということがまず嬉しい。まさしく、「グッモー!」。素晴らしい朝だ。窓から差し込む朝日を見ただけで、「ラッキー!」「ありがとう!」とダブルピースしたくなる。
起きたらまず白湯にレモン汁をたらして飲む。当然コーヒーも飲むが、朝の一杯がその一日を左右する(白湯だけに……フフフ)と聞き、習慣を改めた。まあ、本音はどちらが先でもいい。
そのあとは、念入りに準備運動をしてタップダンスの練習。そして大切な植物たちに水やり。だいぶ大勢になってきた仏様へのお供えも欠かせない。一段落したらドライフルーツやナッツをつまみながらコーヒーを飲み、ツイッターの内容を考えて……などなど、出かける前にやりたいことがたくさんあって、朝はとても忙しい。
料理をするのは時間があるときだけのお楽しみ。食材をいただいたときや、ツイッターで紹介したい料理を思いついたときに作ってみる。料理が得意な友人がたくさんいるから、わからないことは電話で聞きながら作る。食べてみると、これがけっこういけちゃうので機嫌がよくなる。
毎日料理をしなくちゃいけないとか、健康のためにこれは食べちゃいけないとか、そういうことはあまり意識していない。大らかに考えたほうが、ストレスがたまらなくていいと思う。
でも、こだわっているのは「節目」の食事。節目には必ずお赤飯を食べることにしている。お正月明けの初仕事、新しい仕事の初日、そして年末の仕事納めにも。お赤飯には味噌汁とお新香がついていれば、それだけで僕はご機嫌だ。
日々、笑顔で暮らすには
長年、芸能界で仕事をしてきて、「苦労」したという記憶はない。芝居をするのにセリフを覚えるのは当たり前だし、歌うのに歌を覚えるのも当たり前。つらいことも特になかった。
生きていればもちろん「悲しいこと」もある。例えば親が他界すれば悲しくて涙も流したが、それからずっと毎日悲しみを引きずることはない。親に対しては寂しさより感謝の気持ちが大きいから。
落ち込むこともあまりない。ガールフレンドと別れてもすぐに次の方が現れる(笑)。
「嫌なこと」なんて思い出せない。嫌なこともあったかもしれないが、覚えていない。いいことだけ覚えている。
いい言葉でいえば前向き、ポジティブなのかもしれないが、僕の場合そんなに立派なものではなくて、「へこむようなことは来ないでくれ」と自分に言い聞かせているだけのような気もするよ。
でも、ものは考えようだから、いい方向に考える。嫌なことを目にしたら、「あ、サンキュー、教えてくれたんだな」と思う。こういうことしちゃいけないという教訓を得る。誰かがミスしても、これをきっかけにいい方向にいけばいいなと思う。
そう、日常のどんな小さなことでも、喜びや感謝を感じられるように、「感性をオープンにしておく」というのが僕の健康法かな。
人生において「成功」ってどんなことなのだろうと、ときどき考える。
お金があればいいのか、地位や名誉なのか、誰かに勝つことなのか。
価値観は人それぞれだけど、僕は「いつも笑顔で暮らすことができた人」が成功者だと思っている。心から嬉しい、楽しいと感じて生きられることが一番の幸せ。そういう意味では、僕は大成功者、ラッキー!なのだ。
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