先週に引き続き、書籍「大人のおしゃれはこなれがすべて 〜40歳からのFashion&Beauty Method〜」からメソッドを1つご紹介します。最終回の今週は、美容メソッドから1つご紹介します。
こちらの書籍は、ファッションエディター坪田あさみさんがアラフォー世代に向けて肩肘張らずに一生使えるメソッドとして “こなれ”をキーワードに普段から実践しているスタイリングのコツと美容法を1冊にまとめまたものです。
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2022/10/25 Tue.
大人のおしゃれはこなれがすべて 〜40歳からのFashion&Beauty Method〜 Part3
先週に引き続き、書籍「大人のおしゃれはこなれがすべて 〜40歳からのFashion&Beauty Method〜」からメソッドを1つご紹介します。最終回の今週は、美容メソッドから1つご紹介します。
こちらの書籍は、ファッションエディター坪田あさみさんがアラフォー世代に向けて肩肘張らずに一生使えるメソッドとして “こなれ”をキーワードに普段から実践しているスタイリングのコツと美容法を1冊にまとめまたものです。
私を観察し、変わり続ける
大人はおしゃれが難しくなる年齢です。この本でいう“大人”とは40歳以上の女性のこと。
着こなしがカジュアルなだけだと“ご近所感”や“普段着感”が出てしまうし、コンサバでラグジュアリーさを追求すると“昭和”で“おばさま風”に見えてしまう。いずれにせよ“中途半端でパッとしない”というジレンマを抱きがち。
一方で疲れる服はもう着たくないし、いかにも“おしゃれしてます”的な流行を追いかけるのも違う。でもいくつになっても“素敵でいたい!という思いは、多くの女性の共通の願いなはず。
本来おしゃれ経験値が高く、ワードローブにも上質な服が充実してくるはずの大人世代ですが、なぜか“おしゃれ迷子”に陥る人が多いのが現実です。それは若い頃の意識のままファッションや美容のとらえ方が止まっている人が多いからではないでしょうか。
現実の自分を冷静に分析せず、若い頃に通ったセレクトショップで服を探したり、自分はMサイズだと頑なに信じてきちんと試着せず服を買ったり、逆に若者向けのトレンドに手を出したり。大切なのは過去に得た情報や知識、成功体験を引きずるのではなく、40歳以降である「今」へ適切にアップデートすることなのです。
坪田あさみ
大人世代の外出スタイルをチェックしていると、髪に何もつけていない(もしくはつけていないように見える)人がとても多いのですが、これは私たち世代にとってとても損だと声を大にして言いたい! そのことを証明するためにぜひ「1か月自撮りチャレンジ」(書籍内で推奨している、1カ月間自撮りを続けて自分の顔を冷静に分析し、しゃれ顔に成長していくという短期集中荒療治のこと)をする時に、スタイリング剤をつける前とつけた後のbefore/afterの変化をチェックしてもらいたいと思います。
これはなかなか衝撃的で、もはや髪に何もつけない素髪の状態で外出するのは、たとえ近所のスーパーでも恥ずかしいと思うようになります。白髪がある人も髪に潤いがあると目立たなくなることも実感できると思います。
髪が乾燥したままだと肌もパサついて見える
若い頃の髪というのは水分をたっぷり含んでいて、表面がつるんとしています。ところが年齢を重ねると、髪の毛一本ずつが乾燥しつやがなくなり、全体的にボワッとした印象になります。さらに髪の長い人だと3か月近くカットしない人がいますが、まわりにはもっさりとした印象を与えてしまいます。切りたての毛先は清潔感にも直結するので、揃っていない毛先はたとえひとつにまとめていても、老け見えの一因となってしまうのです。
ヘアスタイルは顔でいったら「額縁」です。たいしたことのない絵でも、立派な額に入れるとそれなりに見えるという視覚効果がありますが、それと同じことが顔でも起こります。髪をこまめにカットし、潤いを与えるお手入れをし、こなれた雰囲気が出るようにスタイリングすれば、なんだかしゃれた、今どき顔に見えるというわけです。
せっかくメイクをがんばっても髪にまで手が回らず、何もつけず出かけるのは、額縁なしの絵のようなもの。美しく見えるチャンスをみすみす逃すことになります。またボリュームアップのためにパーマをかけたり、白髪対策としてハイライトを入れたりしている人も多いですが、何もつけず乾燥した毛のままだと、よりパサついて見えてしまいます。せっかく髪に時間とお金をかけたなら、フィニッシュとしてスタイリング剤をつけることはとても重要なのです。
髪型にこだわるだけでなく、質感を重視する
パーマをかけている場合は、軽く整えてスタイリング剤をつけるだけでもまとまりますが、問題なのはストレートヘアの人。髪質がストレートだからといって何もしなくていいわけではありません。ストレートでも若い世代とは質感が全く違うからです。昔は当たり前のようにあった髪一本一本がコーティングされたような天然のつやがなくなり、クセが出ているので、まずはスタイリング剤をつける前にストレートアイロンで髪にテンションをかけ、キューティクルをきれいに整えることをおすすめします。すると髪にハリ・コシが生まれ、扱いやすいニュートラルな状態になります。
髪質にかかわらずスタイリング剤は毛先を中心に、下から上にかけて揉み上げるようにつけます。私はワックス、オイル、バーム、ミルクの4種類を、その日の天気( 湿度)の様子や、ナチュラルなムードでいくか、セット感を出したいのかでチョイスします。超乾燥毛やくせ毛の人は、その中でもよりしっとり感のあるスタイリング剤を使用するか、重ねづけで潤いを多めに与えましょう。
スタイリング剤が苦手という大人世代は意外と多いのですが、これは完全に慣れです( 今のスタイリング剤はとても扱いやすくなっています)。使いこなせるようになれば、メイクの流れのひとつとして外せなくなります。こなれ感はトータルコーディネートで生まれることを忘れずに、髪の毛にも必ず手を加えましょう。
坪田あさみ
1973年生まれ。大学卒業後出版社に入社し、編集者としてのキャリアをスタート。フリーランスのエディター、ライターとして独立後は、女性誌全般に活躍の場を広げ、ファッションテーマを中心に多くの企画を手がける。広告、web媒体などでの執筆も精力的に取り組み、近年はアパレルブランドとの協業など、仕事の幅を広げている。日々の着こなしや海街でのライフスタイルを発信し続けるインスタグラムは大人の女性から大きな支持を得ている。
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