髙木暁さん
今日の料理にぴったりの1本を900本のワインから選びます!
「ワインブティック コートドール」は津田沼パルコの1階、多くの買い物客が利用するエスカレーターのそばにある。店頭はつい覗きたくなるような開けた雰囲気で、奥には世界各国のワインが両壁にずらり。店にあるワインの種類は常時800から900本。そのすべての味と情報を頭に入れているのが、店長の髙木暁さんだ。
髙木さんはもともと東京・四ッ谷にあるフレンチレストランの名店「オテル・ドゥ・ミクニ」で、ソムリエとしての腕を磨いた。レストランの忙しい仕事の合間に猛勉強し、29歳で合格率10%とも言われるシニアソムリエの資格を取得。エプロンの胸元には、シニアソムリエの証であるブドウをかたどった金色のバッジが輝く。
ミクニでの経験はワインショップでの接客にも生きている。「お客さんから『今日はこんな料理を作るんだけど……』と言われた時、ぴったりの一本をすっと選べる。それはおいしいものをたくさん味わってきたからこそですね」。
レストランと違ってワインショップでは手頃なものから高級品まで幅広く取り扱えるのが面白さだという。「ワインって敷居が高いと思われがちなんですけど、そんなに怖い物じゃない。気軽に飲んで良いんだよってわかるような接客を心がけています」。
コートドールに通うようになって、ワインの面白さに目覚めた人もいるとか。そこには、髙木さんの気さくな人柄も大いに貢献している。「常連で、仲の良いお客さんほどファミリーみたいになっていきますね。初めてのお客さんと常連さんがいたら、間違いなく常連さんを待たせます(笑)」。
もちろん、高級品もばっちり扱っている。過去には1本100万円のワインを売ったこともあるそうだ。「当然、簡単に売れるわけじゃないですよ。お客さんとの信頼関係がまず大事で、他にも入荷のタイミングなど、色んな条件が重なった時に買ってもらえるんです。
まあ、売るためのテクニックも多少ありますけどね」。
100万円のワインを売るためのテクニックって、一体どんなものだろう?
Q1. お気に入りの作品を教えてください。
「アクション映画の『ジョン・ウィック』とか、『ワイルド・スピード』とか……。考えずに見られる映画が好きですね(笑)」
Q2. 津田沼パルコでオススメの店は?
「A館1F『ルピシア』の紅茶はオススメです。フレーバーがついているものもあり、美味しいですよ」