大曽根俊輔
彫刻家・・・A室/全期間
大曽根俊輔《コウテイペンギン》2018年
1978年神奈川県生まれ、松本市在住。2002年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科木工専攻卒業、04年東京藝術大学大学院文化財保存学専攻修了。大学院修了後、公益財団法人美術院国宝修理所に入所し、文化財修復の仕事に11年間従事する。15年より松本市に移住。個展やグループ展で作品を発表。動物をモチーフに、乾漆技法による彫刻を制作している。
飯沼英樹
彫刻家・・・B室/全期間
飯沼英樹《Rottenbuch》2016年
1975年松本市生まれ、東京都在住。2002年愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。フランス政府給費留学奨学金を取得し、留学。ドイツやイタリア、デンマークに交換留学し、フランス、ドイツ、オランダ、スイスなどで個展開催。帰国後もヨーロッパを中心に作品発表を続ける。2005年エルンスト・バルラッハ賞( ドイツ) 、15 年「LUMINEmeets ART AWARD 2015」グランプリなど。16年松本市美術館で「飯沼英樹闘ウ女神タチ」を開催。「女性」をテーマに木彫作品を制作。
草間彌生
前衛芸術家・・・C・D室/全期間
草間彌生《大いなる巨大な南瓜》2017年
1929年松本市生まれ、東京都在住。少女時代、心の中から湧き上がる幻覚を小さな紙片に描き留める。松本、東京での個展を経て57年に単身渡米し、約16年間活動。1973年に帰国し、拠点を東京へと移した後も精力的に制作を続けている。93年第45回ヴェネチア・ビエンナーレに日本代表として出品。活動分野は、平面、立体、環境芸術、映像、小説、詩など多岐にわたる。2016年文化勲章受章。02年、05年、12年、18年に松本市美術館で特別展を開催。
千田泰広
美術家・・・屋上/全期間 G室/第2・3期
千田泰広《Blocken 6 A》2017年
1977年神奈川県生まれ、北安曇郡池田町在住。武蔵野美術大学建築学科専攻。欧州を中心に世界各地で活動し、各国を代表する芸術祭や展覧会に数多く参加。2019年Center for International Light Art観客賞(ドイツ・ウナ)など受賞多数。19年「世界の優れた9人のライトアーティスト」(ARTDEX)に選出される。国立天文台やJAXA(宇宙航空研究開発機構)とも協働するなど、世界的に活動。光を素材とし、日常では見えない世界の不思議を体感する空間芸術を作り出している。
須藤康花
画家・・・E室/第1期
須藤康花《悪夢》2005年頃
1978年、福島県生まれ。3歳でネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返しながらも絵を描き始める。2001年多摩美術大学に入学し、父が住む麻績村と行き来しながら描画、銅版画を制作。07年同大学大学院修士課程を修了するが、癌の告知を受ける。この間、公募展に作品を出品し多数入選・入賞。09年、東京の自宅にて逝去(享年30歳)。12年松本市に「康花美術館」が開館する。病と闘うなかで生と死と対峙し、光と闇が交錯した世界を描き続けた。
佐藤大史
写真家・・・F室/第1・2期
佐藤大史作品
1985年東京都生まれ、安曇野市在住。2008年日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家・白川義員の助手を務める。13年に独立後は、「我々すべてが属している地球」を伝えることをテーマに、主にアラスカなどの手つかずの大自然を舞台に撮影し、世界規模で活動。現在は、日本の森と生き物をテーマにした撮影も行う。17年エプソンフォトグランプリ三好和義賞。20年写真集『Belong』(信濃毎日新聞社)出版。
中嶋明希
金属造形作家・・・G室/第1期
中嶋明希《うねる》2017年 撮影:桜井ただひさ
1979年安曇野市生まれ、神奈川県在住。2007年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻鍛金研究分野修了。その後、同大学美術学部工芸科鍛金研究室教育研究助手( 2012 ~ 15 ) 、非常勤講師(2015~18)。個展やグループ展で作品を発表。動物や植物をモチーフに、自然界のモノ・コトを独自の生命表現へと進化させた作品を、銅や鉄等を素材に制作している。
矢島史織
日本画家・・・E室/第2期
矢島史織《Monster#16》2019年
1979年茅野市生まれ、茅野市在住。2005年多摩美術大学大学院美術研究科日本画領域修了。個展やグループ展で作品を発表。14年The 9th 100Artists EXHIBITION 1st Prize OUCHIGALLERY(N.Y.)、15年清須市第8回はるひトリエンナーレ準大賞、シェル美術賞2015準グランプリ、16年第5回あさごアートコンペティション優秀賞、18年SHIBUYA AWARDS Arts部門渋谷区長賞など受賞。日本画の技法を用い、自然や生活そして心の中の「光と影」を主題とした作品を制作している。
磯部昭子
フォトグラファー・・・E室/第3・4期
磯部昭子作品
10代を松本で過ごす。東京都在住。2001年武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。雑誌、CDジャケット、広告など幅広い分野で活躍。00年フィリップモリス・アートアワード入選、エプソンカラーイメージングコンテスト伊藤俊治審査委員賞、第18回写真「ひとつぼ展」入選、第1回アインシュタインフォトコンペティション後藤繁雄審査員賞。近年は大型出力を用いたインスタレーションなども手がける。『LANDMARK 』(株式会社サイゾー) 、『ALTER EGO 』( 私家版) 、『VIDEOLOOP』(私家版)出版。
小林努
日本画家・・・F室/第3期
小林努《機械都市山水図》2020年
1974年東御市生まれ、松本市在住。2000年筑波大学芸術研究科美術専攻修了。06年よりエクセラン高等学校美術科教諭として指導にあたる。第17回上野の森美術館大賞展大賞、16年春季創画展春季展賞など。鉄や廃墟をモチーフとした作品を経て、12年頃より光・再生・救済をテーマに墨を使用した大型の連作を手がける。それと並行して、日々手にする郵便物や商品のパッケージ等を基底材とした日記的ドローイング作品など、新たな表現を展開している。
伊藤三園
切り絵作家・・・F室/第4期
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伊藤三園《睡夢》2018年
1994年伊那市高遠町生まれ、東京都在住。2018年多摩美術大学大学院美術研究科博士前期過程絵画専攻版画研究領域修了。第9回ベラドンナアート展入賞、17年大細密展2017優秀賞受賞、「第24回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞」川上澄生特別賞受賞。切り絵と木版画の技法を用い、主に人物や動植物をモチーフに繊細で緻密な作品を制作。近年は「命の循環」「自然への回帰」「自然との共存」といったテーマに関心を向け作品づくりを行っている。
橋本遥
漆芸家・・・G室/第4期
橋本遥《悪い夢》2012年
1984年山梨県生まれ、埼玉県在住。2010年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程漆芸専攻修了後、同大学美術学部塗装造形工房教育研究助手を務める。17年から同大学美術学部塗装造形工房非常勤講師。第4回そば猪口アート公募展審査員賞など受賞。学生時代から木曽漆器の産地である木曽平沢と関わりを持ち、現在は、長野県内にてワークショップや漆芸教室を主宰。器など日常工芸品を制作する一方、人体の形状に漆を施す作品など様々な表現を試みている。
以上の12人の方の作品が、来年2月末までのどこかの期間でお楽しみいただけます。