━━舞台の稽古は好きですか?
う〜ん……。(一同笑)嫌いではないけど、好きとは言えないかも。やっぱり、辛いですからね。何もない状態から作り上げて、初日までに完成させなきゃいけないというプレッシャーとの戦いなので、しんどいんですよね。
━━それでもやらなきゃ!と思うのはなぜでしょうね。
なぜでしょうね。そのしんどさ、辛さに勝る達成感なのかな。完成した作品を皆さんに届ける、その瞬間の快感が、すべてを打ち消してくれるんでしょう。何かを作るって素敵なことですし、その環境にいられるのは幸せなこと。最終的にその幸せを感じられるから、舞台に立つことを続けているのだろうと思います。
━━稽古の疲れを解きほぐす、リラックスする方法は?
舞台とは全然関係のない友人…、高校の同級生とかに会ってリフレッシュしますね。でもそこで完全に気が緩んではいけないので、ブレーカーを一瞬オフにする感覚で(笑)。一度パッと気を抜いて、またすぐオンにして始動できる状態を保ちたいです。あと、食べることは大事ですよね! 今回共演する先輩方に美味しいご飯に連れて行ってもらおうと思っています(笑)。
━━最後に、渋谷PARCOの思い出や印象についてお聞かせください。
僕は以前のPARCO劇場で作品を観たことがないんですね。でもだからこそ劇場が持つ伝統、そのプレッシャーに縛られず、自由にできる気がしています。逆に今回の『ピサロ』で初めてPARCO劇場独特の空気を知って、次に別の作品でお芝居をする時に、またいろいろ感じることが出てくるんじゃないかなって。PARCOで買い物はよくしていましたよ。今回も劇場入りしてから新しいお店をじっくり見て回ろうかなと。本番前に、ショップの袋をたくさん持って楽屋入りするかもしれないですね(笑)。