ーーDOLL PARTSさんの成り立ちを教えてください。どうやって今のバンドの形になったのですか?
ARISAさん:最初は私のソロプロジェクトで、1年半くらい一人で活動していました。でも同世代の子たちとバンドの形でやりたくて、ちょうど対バン相手で、面白いベースの子がいて(編注:初期メンバーのシンジョーさん)その後、2020年秋ごろにドラムの児太郎とセッションしたらしっくりきて加入が決まりました。新体制のお披露目LIVEをやりましたが、それからコロナ禍で何もできない状態になっちゃって、無観客配信もやったけれど、ひたすらバンドの土台作り。リハーサルして去年はミニアルバムにミュージックビデオ制作、ワンマンライブもやりました。

ーーソロとバンドでは違うものですか? バンドがしたいと思ったきっかけはありますか?
ARISAさん:ソロだと、ライブの度にメンバー集めをしないといけないし、その都度お金もかかります。それにバンドだと、普段は一緒にいることのない全く性格の違う人と同じベクトルを向いて、話し合って、一曲を練り上げていくことが、とにかく楽しい。バンドを組んで半年でLIVEしました。
ーー半年! 相性もよかったのでしょうね。そもそもお二人が、今のような音楽活動を始められたきっかけは?
児太郎さん:小学6年生のときに高橋幸宏さんのLIVEに衝撃を受けて、親にドラムセットを買ってもらい、独学でドラムを始めました。学生時代は部活でドラムを叩いていました。高校卒業後、上京してバンド活動をしていましたが、21歳のとき、共通の知り合いの紹介でセッションをして、DOLL PARTSに加入することになりました。

ARISAさん:小学生のころから歌うことが好きで、目立つことが好きでした。アニメ『NANA』の土屋アンナさんに衝撃を受けたことがきっかけでこの道に入りました。土屋アンナさんがとにかくかっこよくて!母親の影響でエアロスミスなどの洋楽ロックを聴いていたことも今の道を目指したきっかけです。
ーーずばり。バンドを始めるにはどうしたらいいでしょうか。
ARISAさん:とりあえず、自分の音源で、路上ライブをして、仲間を探したら?
児太郎さん:軽音サークル探すとか、尊敬するミュージシャンに師事するとかもいいと思う。
ーーいきなり路上ライブはハードル高そうです……!(笑)先ほどバンド活動はお金がかかるというお話がありましたが、仕事しながらの二足のわらじでバンドをやるって、やっぱり大変なものですか?
ARISA:インディーズバンドの中には会社員をしている人もいますね。LIVEを1本やるにしても、ライブハウス借りるのにお金はかかるし、始めたてはチケットも売れないからどうしてもお金がかかります。へたくそなままでは出られないので、練習するのにもスタジオを借りるお金がかかります。最近はYouTubeとかのSNSでバズって人気が出るとかもあるから、一概にバンド以外の収入が必要とも言えないですけど。
ーーなるほど……! これからバンドを始めてみたいと思っている人へのアドバイスはありますか?
ARISA:「何も考えずに始めること」ですね!(笑)冷静によく考えてしまうと、バンド活動はお金も時間もかかるし、とにかく「やってみたい!」と思ったその気持ちのまま、他のことは何も考えずに行動した方がいいと思います。私たちも目標のために、練習も曲作りもまったく時間が足りなくて、寝る間を惜しんでやってます。
ーーそのモチベーションと今後のDOLL PARTSの野望が知りたいです!
ARISA:人前で演奏することの楽しさ。見てくれる人、聞いてくれる人がいること。全力でライブをやって、次のライブに向き合って、1本1本のライブに誠実に向き合います。目標は、武道館!それが叶ったらドームツアーです!
ーーそれは素敵です! 応援しています!!
寝る間も惜しんで、一途に曲作りや練習に向き合うDOLL PARTSさんの原動力はLIVEの楽しさ。
ARISAさんも児太郎さんも大変ご多忙そうに見えますが、目標に向かって真っすぐ一直線で、毎日がとても充実しているように見えました。
今回のインタビューは初心者にはいきなりハードルが高そうなお話もありましたが、音楽を始めたきっかけ、バンドで演奏することの楽しさや、ライブでの高揚感などが伝わってきて、改めてバンドっていいな、と思いました。
「何も考えずに動いてみる」大切にしたいですね!
〈Profile〉
DOLL PARTS
https://dollparts.jp/
1stミニアルバム『THE FIRST TASTE OF ME』発売中★
今後のLIVE予定
・1月21日(金)渋谷CYCLONE『Emotion RAiD Vol.1』
・3月12日(土)渋谷CYCLONE『Emotion RAiD Vol.2』
・5月14日(土)渋谷CYCLONE ワンマンライブ『WE ARE WHAT WE ARE』