こんにちは、フラワーアーティストの前田有紀です。
皆さんは、お家ではどんな観葉植物を育てていますか?
春になり、少しずつ暖かくなってきて、植物を育てはじめたいなぁと思っている人も多いと思います。
我が家では常に10種類ほどのグリーンとの暮らしをお家で楽しんでいます。
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2022/03/28 Mon.
前田有紀の 花とはじめる心地いい暮らし 〜植物のある暮らし〜
こんにちは、フラワーアーティストの前田有紀です。
皆さんは、お家ではどんな観葉植物を育てていますか?
春になり、少しずつ暖かくなってきて、植物を育てはじめたいなぁと思っている人も多いと思います。
我が家では常に10種類ほどのグリーンとの暮らしをお家で楽しんでいます。
この冬は特別寒かったので、管理がうまくいかずに泣く泣く枯らしてしまった植物もありましたが、不思議と元気でいてくれた植物もあり、春先には新しい植物との出会いもありました。
やはり植物のある暮らしは奥が深くて、暮らしを豊かにしてくれるなぁと実感しました。
部屋に大きく飾っているウンベラータとモンステラはとても元気に成長しています。
リモートワークが増えてから大きめの植物も部屋に置くようにしているのですが、ふと目をやるとグリーンが目に入るとたまらない癒しになります。
今回は観葉植物の育て方でよくある悩みをご紹介して、心地いい暮らしをサポートしたいです。
ぜひ参考にしてくださいね。
まずは、植物を買いに来たお客さんからのよくある悩みその1!
「忙しくて手間がかけられないのですが大丈夫ですか?」
大丈夫です!といつも答えています。
私は植物に関しては「手間はかけず、毎日見守る。」その姿勢が大切だと思っています。
多くの初心者の人にとって観葉植物を枯らしてしまう原因の1番は「水のやりすぎ」なんだそう。手間をかけすぎて根が腐ってしまうことがあるんですね。
全部に言えることではないですが、よく目にするような観葉植物の多くは、土の表面がしっかり乾いてから、たっぷりとお水をあげるのが基本です。下から溢れるくらいにしっかりとあげるようにしましょう。
毎日観察していると、土が乾燥してきていたり、葉の先が少し垂れて来たり、水を欲しがっているなという小さなサインに気づけるようになって、水をあげるタイミングもわかって来ます。
我が家でも元気に育っている「ミルクブッシュ」はその一つ。
多肉質なので水やりを控えめにしてもぐんぐんと育ちます。初心者の方にはまずオススメする植物です。
植物を買いに来たお客さんからのよくある悩みその2!
「日陰でも大丈夫な植物がわからない」
買うときに「日陰で大丈夫か?」という質問は本当に多いんです。
都会の暮らしだと日当たりが望みにくい環境も多いので、部屋の日当たりが少ないと、植物を育ててはいけないような気持ちになる人も多いと思います。
でも安心してください。日陰でも元気に育ってくれる植物もたくさんあります。
モンステラは太陽が当たりにくいところでもよく育ってくれます。
モンステラはサトイモ科で大きな切れ込みのある葉っぱが特徴的です。窓のあるお部屋なら安心して育てられる植物なので、これまで日当たりが心配だった人におすすめです。
水やりの頻度もそんなに多くないので、その分葉っぱに霧吹きなどで水やりをする「葉水(はみず)」も元気に育ってもらうためにオススメですよ!
「よく植物を枯らしてしまうので育てるのに向いてないんです!」
「よく枯らしてしまう」ことについて。ネガティブな印象を持っている人が少なくないと思っています。
私は植物は枯れてしまうことはある程度仕方ないことだと考えています。
植物が枯れる要因は本当にたくさんあります。
水やりのタイミング、温度や湿度の管理。季節的なこと。植物そのものの持っている丈夫さも個体差があります。
観葉植物は熱帯アメリカなど日本とは気候がまったく違う地域原産の植物も多く、日本の気候にぴったりマッチさせるのが難しいことも。
私も植物は大好きなのですが、やはり手間のかけ方が違っていたり、暑い夏や寒さの続く冬の時期に枯らしてしまったりしています。
それでも、めげずにあれこれと育てて行くとだんだん植物ごとの付き合い方がわかってきて、長く育てられて暮らしに寄り添う植物に出会えた時の嬉しさは格別です。
その嬉しさを大切に枯れてしまったら気持ちをネガティブなものからポジティブなものに切り替えて、次に育てるときに活かせるようにしています。
最近の我が家の新入りは、「ピットスポルマム」です。オーストラリア原産の植物で、ブーケの花材としても利用されることがあります。
ツヤツヤしたエメラルドグリーンの葉がまぶしく輝きます。樹形も美しい。
日本に自生しているトベラの仲間で、暑さや寒さにも強いので庭に植えてみようかなと考えています。
失敗や成功を重ねてラインナップが変わったりしつつも、植物との付き合い方を知って行くのは非常に面白い経験です。
手間もかかりますが、ちょっとした草花の変化に嬉しい気持ちになって、大切に思えると植物との暮らしがより楽しくなります。
まずは育てやすい植物から手にして、少しずつ植物のある暮らしにトライしてみてくださいね!
そして、半年に渡って綴らせていただいたこちらのコラムは今回を含めて、全6回で最後となりました。
花瓶の選び方、針葉樹のスワッグ、染めスイートピー、春の花のお勧めなど。気になっていた内容をたくさん綴らせていただきました。
パルコのページをご覧になる方の多くはきっとファッションが大好きで、インテリアも詳しいのかな?と想像していますが、これまでのコラムが、植物やお花を暮らしに取り入れるヒントに少しでもなったら嬉しいです。
ありがとうございました!
前田 有紀 / フラワーアーティスト
10年間のアナウンサー生活のあとイギリス留学を経てフラワーアーティストとして独立。
パーティーやウェディングなどの空間装飾のほか、移動花屋のオリジナルブランド「gui」、神宮前に週末限定フラワーショップ「NUR」をオープン。
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