はじめに
この度は素敵なご縁をいただき、 POCKET PARCOで月に一度連載をさせていただくことになりました。
読者の皆さんに花のある暮らしにまつわるTIPSをお届けできたらいいなと思っております。もっとお花が好きになってもらいたい!と願いながら綴っています。
さて、秋が深まり、ドライフラワーを作るのにいい季節になりました。我が家でも様々なドライフラワーを飾って楽しんでいます。
さて、ドライフラワーにどんなお花が向いているかご存知ですか?一般的にはネイティブフラワーと言われ、乾燥に強い地域から届いたお花が、ドライフラワーに適しています。
10月からクリスマスのある12月まで、一気に出回る量が増えるのでみなさんのおうち近くのお花屋さんでも見かける機会があるかもしれません。
秋にドライフラワーにするのに特にオススメのお花を集めてみました。
リューカデンドロン・プルモサス
耳慣れない名前かと思いますが、花屋の中でもクリスマスの花材の定番です。
硬い蕾のような形の南アフリカ原産のネイティブフラワー。完全にドライフラワーになると、ぱかっと蕾が開いて、フワフワした綿がでてきます。プルモサスの語源となる「pluma」は「羽毛」という意味なんだそう。
本当に可愛いです!
フィリカ
フィリカは南アフリカ原産のワイルドフラワー。手に触れてもフワフワとした 感触の柔らかい手触りのお花です。
以前、南アフリカから日本にきていた農家さんが「よく裏山に雑草のように生えてるよ!」と言っていたのがいまでも印象的です。多くが南アフリカの自然灌木地帯「フィンボス」に自生しているそう。
遥か遠い地域に思いを馳せて飾ってみたいですね!
グレビレア アイヴァンホー
ギザギザした葉先が特徴的なリーフ。乾燥に強いことから庭の植栽にも人気なんです。
実はうちの庭にも最初の年から植わっていて、春先に赤い華奢な可愛い花をつけます。
ドライフラワーや他の草花と合わせるのは、今回ご紹介した細葉のアイヴァンホーがおすすめです。
ケイトウ
秋の草花の代名詞ともなっているケイトウ。サンゴ礁のようなうねうねと波打ったお花が特徴です。ベルベットのような不思議な手触り。
ヒユ科のお花なので、ドライフラワーにする過程で黒い小さな種が ポツポツと落ちてくる自然の草花らしいお花です。
ドライフラワーになっても茶色くならず色が綺麗に残るので、ドライフラワーの彩りにあるとおすすめです。
セッカケイトウや垂れ下がるハンギングがあります。
フウセントウワタ
今回ご用意したお花の中でも一際目を引くお花が 秋に出回るフウセントウワタ。
ハリセンボンのような、フグのお腹のような、膨らみを持つ果実。実にユニークです!
風船のように膨らんだ中には、フワフワの綿と種がはいっています。
まとめ
お花屋さんに並んでいるお花からドライフラワーになるものを見極めるのは大変なことだと思います。ぜひお店の人に相談しながら、ドライになるお花を選んでもらいたいなと思います。
手に入ったお花たちは、ぎゅっと束ねて、もしくは一本一本で、逆さに吊るして風通しの良い場所で乾燥させましょう。 10日ほどでしっかりしたドライフラワーになりますよ。
湿気のある環境は苦手なので、ジメジメしやすい洗面所はNG。長雨が続く日々には、乾燥剤を添えるのも大切なポイントです。
おうちのインテリアとして、秋らしい自然の風景が感じられるドライフラワーをぜひ楽しんでくださいね!
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Profile
前田 有紀 / フラワーアーティスト
@yukimaeda0117
10年間のアナウンサー生活のあとイギリス留学を経てフラワーアーティストとして独立。
パーティーやウェディングなどの空間装飾のほか、移動花屋のオリジナルブランド「gui」、神宮前に週末限定フラワーショップ「NUR」をオープン。
gui flower design
パルコオンラインストアに期間限定オープン。パルコ限定アイテムも販売しておりますので、ぜひご覧ください!