みなさん、こんにちは。フラワーアーティストの前田有紀です。
気がつけば、すっかり年末ですね。
2022年にむけて、家の中の洋服や雑貨、子どもたちのおもちゃなど、色々なものを整理していますが、その中でも最重要なのが“花瓶”の整理整頓です。
花の仕事をしているので、たくさんの場所にお花を持っていき販売したり、また雑誌や装飾、撮影のための花瓶も常備したりしているので、自宅にものすごくたくさんの量の花瓶のストックがあります。
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2021/12/27 Mon.
前田有紀の 花とはじめる心地いい暮らし 〜一生モノのフラワーベースとの出会い方〜
みなさん、こんにちは。フラワーアーティストの前田有紀です。
気がつけば、すっかり年末ですね。
2022年にむけて、家の中の洋服や雑貨、子どもたちのおもちゃなど、色々なものを整理していますが、その中でも最重要なのが“花瓶”の整理整頓です。
花の仕事をしているので、たくさんの場所にお花を持っていき販売したり、また雑誌や装飾、撮影のための花瓶も常備したりしているので、自宅にものすごくたくさんの量の花瓶のストックがあります。
みなさんのお気に入りの花瓶はありますか?
私はずっと大切にしたい“一生モノ”の花瓶がたくさんあります。
「特別な器は、未来へのプレゼント。みなさんのとっておきの器を見つけて、暮らしの中でどんどん使って欲しい。」 以前お仕事でご一緒したELLE DECOR・木田隆子さんが素敵な言葉を残してくださり、その言葉を胸に私も器との出会いをいつも大切にしています。
旅にでても、インテリア系のお店に入っても「いい花器ないかな?」と素敵な花瓶のブランドさんに出会うのを楽しみにしています。好きなブランドさんを見つけるとずっとずっと使い続けて増やしていきます。
今回は、一生モノのフラワーベースブランドさんをいくつかご紹介し、花瓶選びのポイントをお伝えできたらと思います。
この器に出会ったのは、3年半ほど前の夏。
もともとウェッジウッドファンの私は、イギリスに行くたびにアンティークや復刻版のマグを買い揃えて大切に持ち帰っているのですが、日本で美しい花瓶のシリーズに出会い、そこから少しずつ集めています。
イギリスの美しく豊かな自然から着想を得てデザインされたインテリアコレクション。葉脈をかたどったデザインのホワイトフォリアは、ウェッジウッドの花瓶といえばこれ!と言える象徴的な逸品です。この器に投げ入れるだけで花や枝物がより美しくなります。
13センチの丸型のホワイトフォリアベースはとても使いやすく、様々なシチュエーションでお花を合わせています。
大きめのシリーズは普段箱に大切にしまっていて、ここぞという時に大切に取り出しては活躍してくれています。
出会いは2年前の夏でした。
鎌倉でぷらぷら散歩をしていたとき。なぜだかその時たまたま通りかかったギャラリーで出会ったのが、FLASKAさん。マウスブローのガラスウェアブランドです。
北欧の雰囲気が感じられるスッキリしたデザインと絶妙なカラーリング。マウスブローならではの魅力で、手にした時に手仕事ならでは温かな気持ちになれるのもお気に入りのポイントです。
夏のビビッドな彩りのお花との相性も抜群ですが、様々な季節にそっと取り出して新鮮な色合わせを楽しんでいます。
「なくても困らないけど、あると嬉しいを陶器で」をコンセプトにした矢嶋衣麻さんのフラワーベース。
花瓶に限らず、一点ものの器やオブジェを 葉山の緑に囲まれたアトリエで製作されています。
私は噐を買い付ける時はアトリエにお邪魔して自分で選ばせてもらうのですが、立派な釜と土をつけてエプロン姿で出迎えてくれる衣麻さんのかっこよさも器の魅力に現れているなぁといつも思います。
手にした時にほっとする優しい器たちは、暮らしの中でせかせかしてしまいがちな私に、「緩やかな気持ち」を思い出させてくれます。
一生モノのフラワーベースの一部をご紹介しました。
まだたくさん語れますが、ここで花瓶の選び方のポイントをお伝えします!
ポイント①
お花を生けていないときにも飾っておきたいデザインかどうか。
私は、パッと見て「これを我が家のあの棚に飾ったら似合いそうだな」とお花がない時のことも想像しながら選んでいます。実際にいくつかの花瓶はお花がない時にも出しっ放しで飾っていますよ。
インテリアとしても楽しめるデザインだと長く大切にできます。
ポイント②
花瓶の口から手が入り、洗いやすいものであるかどうか。
欲しい花瓶に出会ったら、口の大きさを確認して、手を入れてみましょう。
特にお花の扱いに慣れていない方には「洗いやすさ」も重要だと思います。清潔な花瓶であることはお花を飾る上での第1条件です。
知らず知らずにぬめりが出てくるとしっかり洗わないとお花を鮮度よく保つのが難しくなります。慣れてくれば、口の狭い花瓶でも専用ブラシやハイターを使っていつも綺麗にすることができますが、自分の手を使って洗えないものは管理の手間が増えていくので、より長く大切に使うために最初は洗いやすい花瓶を選びましょう。
ポイント③
絶対に一度手で持ち上げて触り心地を確認するべし!
お店で花瓶を買う時には、必ず一度は手に取ってみて、その質感、重さ、軽さ、触り心地を確認して欲しいです。
軽い花瓶は、さっと洗ったり、置き場所を変えたりして楽しめますが、ヒビが入りやすかったり、重めのお花を入れると倒れやすかったりします。
重すぎる花瓶はちょっとしたお花を頻度多く飾るには少し使いにくいですが、枝物を多く飾るお家には倒れにくくて、安定感があっておすすめです。
また陶器系の花瓶は、手にした時になんとも言えない安心感があり、ガラスベースはデザインによってはどこか心細かったりすることもあり、同じ素材でもアイテムによっては手元の持ちやすさが違います。
一度手にして「毎日洗ったり、持ったりするのにしっくり馴染むか。」
感覚を研ぎ澄ませて、自分の暮らしと照らし合わせて判断して欲しいなと思います。
いかがでしたか?
今回は一生モノの花瓶について綴りました。
来年もどんな花瓶のブランドさんに出会えるのか。すごく楽しみです。
お気に入りの逸品に出会えると、お花を飾るのがより豊かな時間になりますよ。
あなたにとってのとっておきを探してみてくださいね!
前田 有紀 / フラワーアーティスト
10年間のアナウンサー生活のあとイギリス留学を経てフラワーアーティストとして独立。
パーティーやウェディングなどの空間装飾のほか、移動花屋のオリジナルブランド「gui」、神宮前に週末限定フラワーショップ「NUR」をオープン。
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