さて、皆さんはお家のクリスマス支度はどんなことをされますか？

ツリーを用意したり、ケーキを注文したり、家族や大切な人へのプレゼントは何にしようかとワクワク思いを巡らせたり。

私たち花屋にとっては一年で一番忙しい時期となり、あまりゆっくりプライベートのクリスマスを楽しんでいられない時期でもあります。

我が家も例年私が出店やワークショップなどの仕事で、子どもたちも小さかったので「あんまりクリスマスはわからないかな」と大きなことはしてきておらず、今年もできない見通しですが、大きくなって色んなことがわかるようになってきた長男や次男の目に焼き付けたいなと自宅用のクリスマスリースを制作しました。

普段花の仕事で制作するリースは、配送や期間をおいても耐えられる強さのために草花をワイヤーで巻きつけて仕上げていきます。ただ、ワイヤーで制作すると楽しむ分には長く楽しめるのですが、処分するときにいささか手間がかかるのが少し引っかかっていました。

そこで、お家仕様で、麻紐と草花だけで巻き上げる「土に還るリース」にチャレンジしてみました。

簡単にできる自然派リースの作り方をお伝えしていきますね。

用意する材料は、１５センチー２０センチくらいのリースベース、麻紐、針葉樹、赤い実物（今回はローズヒップ）アクセントになるようなネイティブフラワーなど。

街のお花屋さんでも、これからの季節は手に入れやすいものなので、探してみてくださいね。

最初に、花材を細かくカットしていくところから。リースベースの直径くらいの長さがちょうどいい長さです。

ただ、わさわさっとした雰囲気がある自然派リースでは、均一な長さで揃っているよりも、飛び出ているところがあったり、ぎゅっと詰まっているところがあると手作り感があって可愛いですよ！

麻紐をリースベースにきつく結んで固定をしたら、草花をベースに押し当てて根元のところを２周くらいぐるぐると巻いていきます。しっかり固定されたら、次の草花をベースに当てて根元を２周巻きます。それをリースベースに沿って一周続けていくとリースの完成となります。

最初にベースに結びつけた麻紐の出発点に、最後の麻紐の端をきつく結びつけて、麻紐を処理しましょう。

「リース」とは輪の形をしていて、終わりのないことから「永遠」の象徴とされてきました。

「ずっと、元気でいられますように。」「ずっと、大切な人といられますように。」「家族の幸せが続きますように。」未来への願いを込めて１年の締めくくりに飾るもの。

そして、自分で作ると愛着もひとしおです。手作りならではの、ちょっと不恰好な形も自分らしいかな、と思えたり、お家の好きな場所に飾ってリースに散りばめた花材を眺めてぼーっとしたり。

リースをそばに飾って、少し先の未来を思うその時間の全てが幸せなひとときになるような気がします。

ぜひ花材を集めて、お家時間で楽しんでみてくださいね！

そして、PARCOオンラインでも、gui flower designのクリスマスアイテムをご用意させていただいています。

針葉樹の香りを楽しめる「森の香りのスワッグ」や、かすみ草をたっぷり使って巻き上げる「かすみ草のリース」、「フラワーボックス」など。お家のクリスマス支度の一つとして、のぞいてみていただけたらと思います。

そして、さすが、パルコさん！　焼き菓子や雑貨などのラインナップもとても魅力的。私もクリスマスまでにちょこちょこお買い物をして楽しめそうです♪

［上記のアイテムリスト］ 

１．森の香りのスワッグ

２．かすみ草のリース

３．フラワーボックス

前田 有紀 / フラワーアーティスト

@yukimaeda0117

10年間のアナウンサー生活のあとイギリス留学を経てフラワーアーティストとして独立。

パーティーやウェディングなどの空間装飾のほか、移動花屋のオリジナルブランド「gui」、神宮前に週末限定フラワーショップ「NUR」をオープン。