病院に行くほどではない「なんとなく不調」を抱えている現代女性は、結構多いと聞きます。そんなときに味方になってくれるのが、未病にアプローチする「漢方」の考え方。試しに取り入れてみると体調がじんわりと改善され、気づくとなんだかいい感じ。より毎日がハッピーになりそうですよね。
そこで今回の記事では「春先のゆらぎ不調」にフォーカス。どんな不調がおこるのか、漢方観点での対処法や積極的に食べるとよい食材、日常生活で気をつけるべきことなどを、漢方薬剤師・柳沢侑子さんに伺いました。
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2022/03/02 Wed.
なんかモヤモヤする「春のゆらぎ不調」……。いい漢方&食材は?
病院に行くほどではない「なんとなく不調」を抱えている現代女性は、結構多いと聞きます。そんなときに味方になってくれるのが、未病にアプローチする「漢方」の考え方。試しに取り入れてみると体調がじんわりと改善され、気づくとなんだかいい感じ。より毎日がハッピーになりそうですよね。
そこで今回の記事では「春先のゆらぎ不調」にフォーカス。どんな不調がおこるのか、漢方観点での対処法や積極的に食べるとよい食材、日常生活で気をつけるべきことなどを、漢方薬剤師・柳沢侑子さんに伺いました。
漢方の世界では、季節ごとに起こりやすい不調があると考えます。なかでも春は、五臓の 「肝(かん)」 と関わりが深い季節。肝とは肝臓だけでなく自律神経系の機能をも含まれるため、肝に不調が起きると、イライラしやすかったり、情緒不安定になったり、憂うつな気分になりやすいです。
さらに進学、入社、引っ越しなど環境変化によるストレスを感じやすいのもこの季節。だからこそ、より肝の働きが低下しやすく、トラブルが起こりやすいです。
また、春先の急な気温差に体がついていけず、めまい、ふらつき、頭痛や肌トラブルも起こりやすいという特徴があります。
肝のケアとしての漢方薬は、うつうつとした気持ちを発散させたり、高ぶった気持ちを落ち着かせてくれる「加味逍遙散(かみしょうようさん)」や、「抑肝散(よくかんさん)」などが代表的です。
普段の食生活では、血を補う食べ物を意識して食べましょう。肝は血を蓄え、気血を巡らせる役割がありますが、血が不足するとトラブルが起こりやすいです。補血作用のあるいちご、ブルーベリーなどのベリー類、肉類、小松菜やホウレン草、黒ごま、黒豆などがおすすめです。ストレスを感じたときは、ミントティーやカモミールティーなどの香りのよいお茶でリラックスしましょう。
さらに春のゆらぎ不調の予防として、肝の解毒の働きを助けることもポイントです。肝は体内の不要なものを排出する働きがあり、春になると冬の間に溜め込んでしまった不要なものを解毒するためフル回転します。この働きを助けるのが解毒作用のある、ふきや菜の花などの苦味のある食べ物です。
春は、のびのびとストレスを食べずに過ごすことが大切です。そうすることで肝が正常に働き、心も体も安定してきます。ふっと立ち止まって伸びをしたり、ストレッチをして体をほぐすことを心がけるだけでもいいです。
うつうつとした気分のときは、アロマオイルなどの香りのよいもので気を巡らせるのもいいでしょう。その場合はオレンジスイートやグレープフルーツなど、柑橘系のオイルがおすすめです。
さらに服装も締め付ける服でなく、できるだけゆったりした服を。今はオーバーサイズ流行りなので、トレンドも取り入れながら楽しみたいですね。
心斎橋パルコに去年の秋オープンした医療ウェルネスモール「Welpa(ウェルパ)」には、漢方を日常生活に取り入れやすくするアイテムがそろう台湾発の漢方ブランド漢方ブランド「DAYLILY KAMPO STAND(デイリリーカンポウスタンド)」があります。そこで買える「春のゆらぎ不調」におすすめのアイテムはこちら。
ASIAN SUPER POWDER ~Pre Moon Smooth~ ¥2,030
滞りがちな気を巡らせ、心を穏やかにしてくれます。春だけでなく気持ちよく月経を迎えたい方にもおすすめです。
Jujube 棗 ¥810
女性の美容と健康を助けてくれるスーパーフード。不足しがちな血を補ってくれます。
心がソワソワしがちな春ですが、この季節に心も体もリラックスして過ごせると、次の季節に向けてのパワーも蓄えることができ、来たる夏も元気に過ごすことができます。今年はぜひ意識してみてください。
柳沢 侑子
薬剤師/国際中医専門員/国際中医薬膳管理師/不妊カウンセラー。外資系製薬会社へ勤務していたが、自身の体調不良がきっかけで漢方の世界に転向。日本で中医学を普及させた第一人者のもとや本場中国での研修を経て、国際中医専門員を取得。年間1万人以上が訪れ、日本の中医学のパイオニアとされる漢方薬局で修行を積んだ後、一般社団法人女性の中医学普及会を設立。
現在は、講演、漢方相談をしながらYouTube「やなゆう漢方・薬膳ちゃんねる」で養生法を発信している。DAYLILY顧問。
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