俳優としてだけでなく、画家、音楽家としてマルチな才能を発揮している浅野忠信さん。2019年ぶりとなる大型個展「FREAK」を、現在PARCO MUSEUM TOKYOにて開催中です。内覧会を控えた浅野さんに、アートへの思いや、個展の見どころを伺いました。
2021/04/19 Mon.
俳優・画家・音楽家、浅野忠信スペシャルインタビュー!2年ぶりの大型個展「FREAK」がPARCO MUSEUM TOKYOで開催中!
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2021/04/19 Mon.
俳優・画家・音楽家、浅野忠信スペシャルインタビュー!2年ぶりの大型個展「FREAK」がPARCO MUSEUM TOKYOで開催中!
俳優としてだけでなく、画家、音楽家としてマルチな才能を発揮している浅野忠信さん。2019年ぶりとなる大型個展「FREAK」を、現在PARCO MUSEUM TOKYOにて開催中です。内覧会を控えた浅野さんに、アートへの思いや、個展の見どころを伺いました。
ボールペンなどによるドローイングから、コラージュ、水彩画・油彩画まで、幅広い表現技法を取り入れてきた浅野さん。本展は画家デビュー期の巨大なキャンバス画から、最近のアニメーションやインスタレーション作品までを網羅した充実のラインナップ。ジャンルを越境する表現者だからこそ成し得る、奇想天外なアート空間をぜひ体験して。
――今回の個展では、約250点の作品が展示されています。最近描かれた作品も多いそうですね。
そうですね。コロナの影響もあって、この一年はわりかし家にいることが多かったんです。暇な時間は絵に費やしていました。
――本のスリップや、ハガキの裏に描かれたドローイング作品のコーナーが印象的でした。
絵を描くことは僕にとって身近なことなんです。子供のころから時間さえあれば兄と二人で絵を描いていたので、ある意味癖みたいなものかもしれません。特にある時期から、キャンバスのような絵を描くための画材だけではなく、なんでもない紙にボールペンなんかでも描くようになって。構えず、とにかく描ければいいんだと思うようになりました。
――ドローイングだけでなく、ペインティングや立体作品、アニメーションまで、いろんな表現手法の作品が並びます。さまざまな表現技法にトライされる理由は?
飽きっぽいからですね(笑)。アーティストによっては、前回は人物を描いた作品が中心、今回は建物を描いた作品が中心というように、音楽のアルバムみたいに毎回ワンコンセプトで個展を作る人もいますよね。僕もそういう風にやってみたいなと思ってはいるんですが、飽きっぽくてできないんですよ。次は花だけで個展をやりたいと思って花を描いても、描くスピードが早いこともあって、一時間後にはもう飽きている(笑)。そうすると、つい、じゃあアニメーションを作ろうとか、曲を作ろうというふうになってしまうんです。
――ギャラリーの中には浅野さんのアトリエスペースもありますね。会期中はこちらで制作をされるんですか?
時間があったら会場に来て描きたいなと思っています。こういうオープンな場所は、家やホテルのように自分の世界に閉じこもれる場所ではないので「俺、今見られてる」という感覚が意外と面白いんですよ。緊張して何を描こうとしたか忘れても、「見られているから描き続けなきゃいけないんじゃないかな…」なんて思いながら描いている自分が面白い(笑)。出来上がった作品に対しても、こんな絵になるんだと新鮮な気持ちになります。
――会場ではネオシルク版画の展示販売や、展覧会を記念したオリジナルグッズも販売されています。ご自身の作品を、日常に取り入れられるような形に落とし込むことへの思いはありますか?
僕自身が小さい頃からずっと、アート、と言ったら大げさなんだけど、そういうものが好きなんですよね。今の時代は一言でアートと言っても、どんどんその幅が広がっています。例えば、昔だったら漫画はあくまでも漫画とされていたけれど、今はアートとして世界中に広がっている。そういうことを考えると、僕だけじゃなく、世界中でいろんな人がいろんな形でアートを愛しているんだなと思うんです。僕自身、日常のちょっとしたところにアートがあるととてもワクワクする。今回のグッズもそういう風に、生活の中に取り入れてもらえたら嬉しいですね。
ロングスリーブTシャツ(2種)¥6,160(税込)
カラー:ホワイト/ブラック
Tシャツ(3種)¥5,280(税込)
カラー:ホワイト/ブラック
トートバック(2種)各¥1,650(税込)
カラー:ホワイト/ブラック
オリジナルアクリルキーホルダー(100種)ガチャ1回 ¥500(税込)※ランダム
浅野忠信(あさの・ただのぶ)
1973年11月27日生まれ、神奈川県出身。1990年に『バタアシ金魚』でスクリーンデビュー。 2008年には主演作の『モンゴル』が米国アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ話題となる。2011年に『マイティ・ソー』でハリウッドデビュー。2014年に『私の男』でモスクワ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。主演作の『岸辺の旅』が2015年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞、『淵に立つ』が2016年同映画祭同部門審査員賞を受賞。公開待機作にNetflix「KATE(原題)」、映画「Minamata(原題)」「Mortal Kombat(原題)」などがあり、NHK連続テレビ 小説「おかえりモネ」への出演も決まっている。
音楽活動のキャリアも長く、長編インストゥルメンタル作品「アリが踏まれる瞬間の物語」(2002)で知られるPEACE PILLなどでの活動を経て、地元・横浜のハードコア仲間と2013年にSODA!を結成。
今までになくポップな音楽性で快進撃するSODA!ではボーカルを務めている。
主な展覧会に、個展「error」(1999/リトルモア・ギャラリー[東京])、個展「BUNCH」(2003/リトルモア・ギャラリー[東京])、個展「urge」(2013/ヌイサンス・ギャラリー[東京])、個展「TADANOBU ASANO 3634」(2018-2019/ワタリウム[東京])。
企画展「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2019」(神戸市六甲山上[兵庫])、総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2019」(石巻市・牡鹿半島ほか[宮城])にも出品している。
画集に『error』(1999/リトルモア)、『BUNCH』(2003/リトルモア)、『蛇口の水が止まらない』(2018/HeHe)がある。
TADANOBU ASANO EXHIBITION “FREAK”
会期:2021年4月9日(金)〜 25日(日)
会場:PARCO MUSEUM TOKYO/東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4F
入場料:一般 700円 学生 500円 ※小学生以下無料
営業時間:11:00〜20:00
※短縮営業 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場 ※営業日時は感染症拡大防止の観点から変更となる場合がございます。※グッズの価格はすべて税込価格です。
Staff Credit
Photo:TAKAMURADAISUKE
Text:Yoko Abe
Edit:RCKT/Rocket Company*
※緊急事態宣言等の影響により、休業および営業時間短縮の可能性がございます。
予めご了承ください。
2023/10/18 Wed.
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