ゆったり過ごした年末も終わり、いよいよ2021年がスタート。今年は外見のケアだけではなく、インナーからすっきりして新たな一年をはじめましょう! 自然の知恵を使い、心とからだをより健康にする“日常のなかのアーユルヴェーダ”を発信する「Kitchen Pharmacy」を主宰するモデル・金原杏奈さんが、3回に渡ってセルフケア術をご紹介。
最終回は、〈アーユルヴェーダ〉の基礎知識から今すぐに取り入れたいTIPSまでをお聞きしました。
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2021/01/25 Mon.
2021年をすっきりはじめよう! モデル・金原杏奈が教えるセルフケア術 〜今すぐ取り入れたいアーユルヴェーダTIPS編〜
ゆったり過ごした年末も終わり、いよいよ2021年がスタート。今年は外見のケアだけではなく、インナーからすっきりして新たな一年をはじめましょう! 自然の知恵を使い、心とからだをより健康にする“日常のなかのアーユルヴェーダ”を発信する「Kitchen Pharmacy」を主宰するモデル・金原杏奈さんが、3回に渡ってセルフケア術をご紹介。
最終回は、〈アーユルヴェーダ〉の基礎知識から今すぐに取り入れたいTIPSまでをお聞きしました。
〈アーユルヴェーダ〉とは
インド発祥の世界最古の予防医学で、その歴史はなんと5000年! 医学といっても特定の健康法や美容法ではなく、より健康で美しくあるためのライフスタイルの知恵や自分自身を整えるセルフメンテナンス法を教えてくれるものなのです。
〈アーユルヴェーダ〉の基礎概念
〈アーユルヴェーダ〉では、人間や動物、植物まで、自然界に存在するものにはすべて自然のエネルギー(=ドーシャ)があると考えます。ドーシャは全部で3種類。ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)があります。人それぞれ生まれつき偏りやすいドーシャがあり、それがその人のドーシャバランス(=体質)と言えます。
例えば、ヴァータ(風)のエネルギーが強い人は新しいものが好きな性格であることが多かったり、乾燥しやすい肌質など体質であったりと、性格から肌質などの体質まで、細かくわけることができます。いくつかの質問に答えることで占星術のように自分のドーシャバランスを知ることができます。
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「生まれ持ったドーシャバランスもありますが、その時々の体調や心の変化によって偏ってしまうドーシャもあります。まずは自分の取扱説明書のような感覚で自分の体質を知り、体の声を聞く。不調には必ず理由があるので、何が原因で何が必要か、体のサインに気づきしっかりケアしてあげることで、〈アーユルヴェーダ〉的なライフスタイルを送れると思います」
TIPS 1. 白湯
「白湯は体内にたまった毒を出して浄化してくれる、〈アーユルヴェーダ〉では最強のデトックスドリンクと言われています。鍋に水を入れ、沸騰したら火を止めて70度くらいに冷ますことで、3つの要素(風・火・水)が含まれます。白湯は消化力を高め、腸にたまった毒素を洗い流してくれるうえに体内の冷えや乾きを潤してくれます。また、肩こりや頭痛、生理痛などの痛みを和らげてくれる効果も。朝食の前に、コップ1杯飲むのがおすすめです」
TIPS 2. 舌磨き
「〈アーユルヴェーダ〉では、前日の未消化物が毎朝舌に浮き上がると言われています。白くネバネバした舌苔(ぜったい)という毒素の量で、どれだけ体に未消化物が残っているかを知ることができます。多いなと思った日には、白湯を多めに飲むなどのケアを! 舌苔は朝10時までに取り除かないとまた体内に戻ってしまうと言われているので、毎朝歯磨きの前に行ってみてください。デトックス効果に加えて、口臭の軽減にもつながります。マスク生活が続く今、特におすすめのケアです」
やり方:「タングスクレーパー」を使って、したの奥から手前に優しくすべらせます。T字のものは舌を傷つける可能性があるのでおすすめしません。スプーンでも代用可能です。
TIPS 3. オイルマッサージ
「〈アビヤンガ〉というオイルマッサージは、マッサージといっても揉むわけではなく、肌にオイルを塗り込んでいくことが目的。自分の体に触れることで、部分的な冷えやコリ、痛みなど、自分自身の小さな変化に気づくことができます。オイルマッサージにはデトックスやリラックス効果があり、肌の調子を整えるだけでなく、関節や筋肉の柔軟性も高めてくれます。オイルはお手持ちのものでOK。小さなビンにオイルを入れて、マグカップなどで湯せんして人肌に温めて使うと冷え対策に。ホホバオイルはどのドーシャとも相性がよく、重すぎず肌になじみやすいのでおすすめです」
TIPS 4. アイケア
「目はピッタ(火)が司る部位。電化製品を使いすぎると熱くなるように、PCやスマホで酷使された目には熱がこもっています。〈アーユルヴェーダ〉ではドライアイやかすみ目などもそれが原因とされているので、ピッタ(火)とは反対のクールダウンが必要になります。冷やしたアイマスクや冷たいタオルを目の上に置いてクールダウンしましょう。リラックス効果を高めたい場合には、冷やしたローズウォーターをコットンに浸み込ませてパックするのがおすすめ。ローズにはクーリングの効果があるだけでなく、香りには女性ホルモンを整える効果もあるので、疲れた一日の終わりにぜひ取り入れてみてください」
「わたしが思う〈アーユルヴェーダ〉的なライフスタイルとは、自分の体のサインに気づき、しっかりとケアしてあげる習慣をつけること。今日は食欲がないな、胃が痛いなと思う日は、何かにストレスを感じているのかもしれないし、前日の食べすぎや飲みすぎが原因かもしれない。自分の体はどこの調子が悪いかを教えてくれます。これまでの“自分磨き”はジムへ行ったりお化粧をしたりと外見を意識したものだったけど、これからは“自分に足りないものに気づき自分を満たすこと”だと思います。今の自分に愛情を与えて、しっかりと満たしてあげてください」
金原杏奈
東京都出身。14歳でモデルデビュー。2011年よりニューヨークに拠点を移し、ワールドワイドに活動中。アーユルヴェッディックドクターであるNaina Marbaliのもと、アーユルヴェーダ認定コースを修学。現在、ウェルネスに関するイベント出演やコラムを執筆する傍ら、自身が立ち上げたブランド「Kitchen Pharmacy(キッチンファーマシー)」で、アーユルヴェーダをベースとした新しいライフスタイル、セルフケア方法を幅広く提案している。
Instagram:@kitchenpharmacy#あーゆるライフ
Twitter:@k_pharmacyny
HP:https://www.kitchen-pharmacy.com/
Staff Credit
Trainer: Anna Kanehara
Design: Monet Terumoto
Photo: Shinnosuke Yoshimori
Hair & Make-up: Mai Ozawa(mod's hair)
Model: Cumi (Jungle)
Illustration: ery
Edit & Text: RCKT/Rocket Company*
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