カイノ：「GREENROOM FESTIVAL」は毎年楽しみにしているイベントのひとつで、プライベートで何度か遊びに行かせていただいています。釜萢さんは、そもそもどんなきっかけでこのフェスを始められたのでしょうか？
 
釜萢：2004年にカルフォルニアのラグーナビーチで開催されていた「MOONSHINE FESTIVAL」に行ったことがきっかけです。音楽だけじゃなく、アートの展示や映画上映など、サーフカルチャー全体を楽しめるイベントなんて初めてだったから感動して、「これを日本でやりたい！」って思ったんです。その日にすぐオーガナイザーに相談したんだけど、結局、アメリカでそのフェス自体が終わってしまって。翌2005年に、自分でスタートした感じです。
 
カイノ：すごい行動力ですね！ 今日のようなビーチクリーンは、いつ頃から取り組まれているんですか？
 
釜萢：海の環境を守る活動でいうと、フェスが終わった頃に湘南の海岸にゴミ箱を設置するっていうのを10年くらい続けています。ビーチクリーンは、6、7年前からでしょうか。僕たちは海を生業にしているので、何かしらの形で恩返しがしたくて。
 
カイノ：素敵ですね。フェスは知っていたんですけど、お恥ずかしながら、ビーチクリーンの取り組みは今年初めて知りました。
 
釜萢：参加してくださる方は、地元の方がけっこう多いんですよ。湘南のこの辺ではビーチクリーン自体が定期的に開催されています。僕もそうだし、この辺に住んでる人はみんな、常にきれいな海であってほしいと思っているから。毎年ちょっとずつ、このイベントを知る人が増えてくれたらなって思ってます。

カイノ：今年のグリーンルームフェスのラインナップも、TOM MISHだったり、Corinne Bailey Raeだったり、豪華なラインナップですね。海ともバッチリ合いそうです。
 
釜萢：Aloe Blaccもかっこよくて、おすすめですよ。彼の生まれが、先ほどのラグーナビーチという場所で、15周年にふさわしいスペシャルゲストの一人ですね。他にも、いま観るべきアーティストがたくさん出るので、ぜひ生でステージを観てほしいです。
 
カイノ：とても楽しみです！ グリーンルームって、おしゃれで可愛い女の子がたくさんいるフェスっていうイメージもあるんですよね。
 
釜萢：サーフカルチャーはもともとマニアックなものだし、10年前までは8：2くらいの割合で男ばかりだったんだけど、だんだん女の子のお客さんが増えてくれて嬉しいです。
 
カイノ：ライブ以外にも楽しめる場所がたくさんあるから過ごしやすいです。ちなみに私は、クルーズ客船に乗るのが密かな楽しみなんです。風が心地よいし、夕暮れ時に乗ったらサンセットがきれいだし、船の上からステージを見るのも新鮮な気分になれて最高です。
 
釜萢：嬉しいなあ。うちのフェスは無料エリアもあるし、お客さんたちにとって、オープンなイベントでありたいなって思っています。好きな過ごし方で、ゆるく楽しんでくれたらと。

カイノ：横浜って場所も、都内から行きやすくていいなあって。
 
釜萢：僕が生まれた町田は横浜にも出やすかったんで、若い頃から飲みに行ったり、デートに行ったり、よく通ってた地元のような街なんです。夜景も楽しめるし、中華街もあるからいいですよね。
 
カイノ：私も友人たちと、毎年フェスの後は中華街に流れてます（笑）！
 
釜萢：今年は時間があったらアートや映画も観てもらえたら嬉しいです。アートは海外から17人くらいのアーティストが来るし、映画も、今年は環境をテーマにした作品とかもあるので、勉強になると思います。でもまあ、いいライブが始まるとみんなステージ行っちゃうんですけどね（笑）。
 
—— 最後に、今年初めて「GREENROOM FESTIVAL」に参加する方へ向けて、どんな風に会場を回るのがおすすめですか？
 
釜萢：まずはタイムテーブルを事前にチェックして、見たいアーティストを決めてもらうことですね。ライブ以外の時間は、サーフマーケットで新作の水着なんかを見て、アートのブースも覗いてもらえたら。あとは好きなお酒とローカルフードを食べてもらって。とにかく、自由に楽しんでもらいたいです。
 
カイノ：今年は何を着て行こうかな。釜萢さん、ありがとうございました！

フェス好きのカイノさんに「GREENROOM FESTIVAL」をイメージしたコーディネイトで来てもらいました。「毎年春になると、もうすぐグリーンルームだな〜って思い出して、ワンピースを買いに行くんです。海辺で気持ち良い会場だから、一枚でさらっと着られるワンピースかロンパースって決めています。この花柄ワンピも、今年の春にヴィンテージショップ〈THE MIX〉で買ったもの」

日差しが強いので、サングラスは欠かせません。イエローフレームがアクセントのボストンサングラスは〈DICK MOBY〉のもの。

「手もとが寂しいので、アクセサリ―は常にいくつかつけていきます。小さなショルダーバッグの中身は、財布、日焼け止め、ミラー、リップ、ケータイくらい」。

都市型フェスは、サンダルでもOKなのが嬉しいポイント。「最近のお気に入りは〈SHAKA〉です。すごく履きやすくて疲れない！」
 
 
お気に入りのコーデでフェスに出かけた後は、横浜の中華街もセットで楽しむのがおすすめ！ 5月25日＆26日に開催される「GREENROOM FESTIVAL’19」のラインナップとタイムテーブルはHPで公開中！ ぜひチェックしてみてください。

釜萢直起（かまやち・なおき）

東京都町田市生まれ。中学生の頃にサーフィンを始め、以降サーフカルチャーに触れるようになる。98年に「GREENROOM」を設立。2005年に音楽フェス「GREENROOM FESTIVAL」を初開催。以降、日本を代表するフェスとして毎年動員を増やし続けている。お気に入りのサーフスポットはハワイの海。
 
カイノユウ

アパレルのスタッフを経て、2014年にモデルとしてデビュー。現在は雑誌や広告で活躍中。好きな音楽はポストパンク。オフの日はサッカー観戦、ヴィンテージショップとレコード屋巡りなど。今年も、夏フェスは積極的に参加する予定。Instagram:@yuio2580

GREENROOM FESTIVAL’19

サーフカルチャーをルーツに持ち、2005年よりスタートしたMUSIC・ART・FILM のフェスティバル。15周年を迎える今年は、Leon Bridges、SWITCHFOOT、FISHBONE、Tom Misch、Corinne Bailey Rae、クレイジーケンバンド、Chara、KICK THE CAN CREW、EGO-WRAPPIN’、ORIGINAL LOVEなど、国内外の豪華アーティストが集結。

日程：2019年5月25日（土）・26日（日）

会場：横浜赤レンガ地区野外特設会場

料金：1⽇券¥11,730／2⽇券¥19,000 ※税込

主催・企画・制作：グリーンルームフェスティバル実行委員会
後援：横浜市文化観光局、横浜港運協会、（⼀社）横浜港振興協会、SPACE SHOWER TV、J-WAVE、TOKYO FM、FMヨコハマ、InterFM897

https://greenroom.jp

一般チケット 好評発売中！
チケット受付：https://greenroom.jp/tickets/

Staff Credit

Model: Yu KAINO(AMAZONE)
Photo: Mariko Kobayashi
Hair&Make-up: Yuko Aika(W)
Edit&Text: Satoko Muroga(RCKT / Rocket Company*)