完成した会場を見て、まず感じたことは?
RYO-Z:なんか、いかにも東京っていう感じがしますね。
ILMARI:おしゃれな雰囲気がして。こんなに写真が大きいと思わなくて、嬉しいような恥ずかしいような。
箭内道彦:撮影OKにして、並んで写真撮ったりできるようにしてるんです。
この会場の見どころとは?
箭内道彦:これはオフィシャルなものじゃないんじゃないかなって思っていて。
リップが大好きな60代のおじさんが、勝手にやってしまった展覧会、みたいな。友達の結婚式ビデオに近い感覚ですね。うまい人が撮った写真もあるけど、それ以外はスマホで撮っていて。
ILMARI:箭内さんの写真って、普段の一瞬を切り取ってますよね。
気づいたら撮られてる、みたいな。
RYO-Z:“撮りますよ”って言われたら決めちゃうけど、これは違うんですよね。
ILMARI:本当の姿を見られてる感じがある。
箭内道彦:「この一年の活動」を振り返るみたいな写真じゃないんです。僕がリップに会った日の写真だけ。 でも、愛してるからこうなる。嫌いな人を撮ったら、嫌いな感じに写りますから。
この1年を、あらためて振り返ると
RYO-Z:ブランクがあった分を返していく1年でしたね。
感謝を伝える時間でもあったし、まずはこの(ラストライブまでの)5日間をちゃんと終えられたらと思ってます。
ILMARI:5人を見てもらいたいっていうのもあったし、関わってくれた人たちとまた一緒にできたのがよかったですね。自然に声をかけ合って、この1年活動できた。すごく充実していました。
箭内道彦:“おかえりなさい”っていう感じでもあって。
自分たちだけじゃなくて、周りも巻き込んでくれたのが嬉しかったです。展示の中に、この1年について書いてもらったパネルがあるんですけど、
5人それぞれ全然違うことを書いていて。それがすごく面白くて。
でも、やっぱり5人が一緒にいることが好きなんだなっていうのが、あらためて見えてきた気がします。
活動休止ライブを目前にしての気持ち
ILMARI:25周年でもあるので、ちゃんときれいに締めくくりたい。来てくれた人が“楽しかった”って思えるライブにしたいです。
RYO-Z:25年をまとめるのは難しいけど、どこを切ってもRIP SLYMEなので、いつものライブとして楽しんでもらえたら。
箭内道彦による展覧会冒頭のRIP SLYMEメンバーへのメッセージについて
ILMARI:まだ見てないんですけど。ライブ中に泣いちゃうかもしれないですね。
RYO-Z:それが怖いんですよ。先に入れちゃうと。
箭内道彦:見ないでライブに行った方がいいかもしれないですね。
最後に、ファンへ
ILMARI:こうして『風とリップ』として本になっているのも嬉しいですし、展示と一緒に楽しんでもらえたら。
RYO-Z:体調に気をつけながら、楽しんでもらえたら嬉しいです。
――――会場には、RIP SLYMEの活動休止を惜しむように、連日多くのファンが訪れている。展示空間に設けられたメンバーへのメッセージボードには、それぞれの言葉が書き残され、熱い想いに溢れている。
それは、この1年の時間を受け取った側からの、もうひとつの記録でもある。