夏本番、毎日暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしですか?

 

私は毎日飲んでいるお気に入りのお茶があります。島根県西部にある吉賀町・柿木村で生まれた「ソットチャッカ」です。ここのお茶を飲むと、夏は身体の余計な熱がすっとひき、隅々まで水分が行き渡るような感覚が味わえるのです。もちろんたっぷり飲んでもおなかがタポタポになりません。

お茶ってこんなにきれいで美味しかったのかと再認識させてくれたソットチャッカのお茶。柿木村は毎年、家族ごと自分たちが飲む分のお茶をつくる習わしで、一家に一台、お茶を炒る鉄釜があるのだとか。

 

家族や友人単位で手摘みするまさにクラフト(てづくり)ティー。秘境と呼んでも差し障りないほど山奥の、清らかな環境の村でつくられたお茶は流通されることはほとんどなく、ほんの一握りしかできない稀少なもの。そんなお茶の物語を紐解いてみましょう。