最後に、来日中だった「Chocolate Naive」のショコラティエ、ドマンタス・ウジュパリス氏にお話を伺いました。魅力的で奥深いチョコレート作りの世界をお楽しみください。
Q.ショコラティエになろうと思った理由、きっかけは何ですか?
私のチョコレートの旅は、世界の金融危機中にはじまりました。7年間ITの会社で働きましたが、オフィスでの仕事にうんざりしており、実体的で手で作れる何かを作りたいと思っていました。金融危機によって不安定となったことが、新しい旅へと背中を押してくれたんです。まず1トンのカカオ豆を買い込んで、この冒険をはじめました」
Q.「Chocolate Naive」のチョコレートはユニークな形をしていますが、これはどのようにして生まれたのでしょうか?
「ナイーブのチョコレートの形は、私たちのオーガニックなスタイルを表現しています。曲線を多用したパッケージ、型、デザインが、私たちの表現する自由なスタイルを示しています」
Q.1つの新しいチョコレートを開発するまでにどれくらい時間をかけていますか?
「ときにレシピはパッと生まれることもありますし、調整にとても時間がかかることもあります。最高の結果は時間をかけてやってくるものなので、無理矢理新しいレシピを作りだそうとしないようにしています。レシピ作りは止まることはなく、出来た後にも絶えずに進化進歩していきます。常に微調整して改善していきたいんです」
Q.ビーントゥバーで最も大切にしている工程は何ですか?
「原材料だと考えています。最高の材料を調達することが、良質なチョコレート作りには重要です。この10年間、長いリサーチの中でカカオ農園との良い関係を築いてきたので、僕の作るチョコレートで農園と消費者を繋いでいけたらと思っています」
Q.2020年の新作チョコレートや、ニュースがあれば教えてください。
「今年はブランド10周年記念の年なので、スペシャルなアニバーサリーチョコレートを計画中です! 直近では、定番のレシピをブラッシュアップして、いくつか新しいレシピが完成予定です。あとは、2021年にリトアニアに完成を予定している、私たちのチョコレート工房でのファーム体験が実現できそうです」