〈SHŌTENGAI-EDIT-TOKYO〉と名付けられた1Fフロアは、〈GUCCI〉〈LOEWE〉〈COMME des GARCONS GIRL〉などのラグジュアリーブランドはもちろん、日中はフラワーショップ、夜はワインスタンドに変わる〈THE LITTLE BAR OF FLOWERS (BAR)〉にフードカルチャーを発信する食のギャラリー〈COMINGSOON〉などなど、個性豊かなショップが並びます。2F、3Fもモード、ストリートなど、さまざまな背景を持った実力派ブランドが出店していますが、「もっと尖ったものに出会いたい！」というあなたには〈GEYSER PARCO（3F）〉と〈PORT PARCO（4F）〉が絶対オススメ。 パルコが編集する2つの売り場には、まだ小規模ながらも面白いものづくりを行なっているブランドが勢ぞろい。まだ見ぬ新しいファッションに、きっと出会えるはず。

〈渋谷PARCO〉のもうひとつの玄関・スペイン坂を上がると、目の前にエスカレーターが見えてきます。これが屋上庭園〈ROOFTOP PARK（10F）〉まで続く立体街路の入り口です。渋谷の街の魅力のひとつは入り組んだ「坂」と「通り」。車が通れないような渋谷の路地裏を歩くと、ちょっと薄暗くて怖かったりするけれど、反面なんかワクワクした気持ちになりませんか？ ぐるぐると曲がりくねって10Fまで続く外階段だったり、〈CHAOS KITCHEN（B1F）〉と名付けられた混沌とした（!?）フードフロアだったりと、街歩きの楽しさを大事に〈渋谷PARCO〉は設計されています。

その名の通りカオスなフードゾーンが広がるのが地下1F〈CHAOS KITCHEN〉。らーめん、うどんはもちろんのこと、立ち飲みの〈立飲みビールボーイ〉〈立呑み天ぷらKIKU〉にジビエと昆虫（!!）料理の〈米とサーカス〉、はては新宿２丁目発、老若男女・セクシュアリティなんでもありのMIXバー〈Campy!bar〉まで、東京の“食”の最先端21ショップが集います。そのほかにも、レコードショップ〈ユニオンレコード渋谷〉、フジロックのオフィシャルショップ〈GAN-BAN/岩盤〉など、カルチャー色の強いお店も。〈渋谷PARCO〉の中でも小さいお店がぎゅっと詰まった、魅惑の“ごちゃ混ぜ”感が楽しめます。

最後に紹介するのが〈渋谷PARCO〉になくてはならない2つのエンタメスポット、パルコの映画館〈WHITE CINE QUINTO（8F）〉と、パルコ文化の本丸〈PARCO劇場（8F）〉です。旧渋谷PARCOパート3にあったCINE QUINTOは、かつて渋谷のミニシアター文化を牽引した歴史ある映画館。新たに生まれた〈WHITE CINE QUINTO（8F）〉も、その精神を引き継ぎ、シネコンでは決して上映しないような味なラインナップをお届けします。「ハリウッド超大作はもう飽きたよ」という文化度の高いあなたは是非こちらへ。また、旧PARCO劇場の客席約１.5倍、ちょっと大きくなって帰ってくる〈PARCO劇場〉も、「衣擦れの音が聞こえるほど」の臨場感はそのままに、上質な演劇体験を提供してくれます。来年1月のこけら落とし公演は「志の輔らくごin PARCO 2020」、２月は朗読劇「ラヴ・レターズ」と、“間違いのない”演目が続くので、〈PARCO劇場〉初体験の方もこの機会にどうぞ。

渋谷PARCO

2019年11月22日（金）オープン

10:00〜21:00

東京都渋谷区宇田川町15-1

shibuya.parco.jp

Staff Credit

Photography: Shinnosuke Yoshimori

Text & Edit: RCKT/Rocket Company*