つくる前に……
「牡蠣は下ゆですることで、ぷりっとした食感に仕上がります。また、牡蠣を下ゆでしておけば、春巻きのように中身の確認できない料理も安心です」。
[牡蠣の下処理]
1. 牡蠣に片栗粉を大さじ1/2程度まぶし、水を少し加えてとろみをつけながら、水の色が白からグレーになるまで手で優しく混ぜる。
2. ぬめりがなくなるまで、水で汚れを洗い流す。
3. 沸騰したお湯に牡蠣を入れる。牡蠣のヒダが開いたら取り出し、ザルにあげる。
※牡蠣の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱処理をしてください
4. キッチンペーパーでしっかりと水分を拭き取り、粗熱をしっかりと取る。
STEP1 食材を並べる。
えごまの葉の茎は、ねじるようにしてちぎる。春巻きの皮をひし形の向きに置き、えごまの葉、生ハム、牡蠣の順に乗せる。
POINT!
きれいに仕上げるために、巻くときに皮の表裏を確認しましょう。皮の角を軽く折り、親指と人差し指をすべらせて、すべりがいい方を内側にしてください。
乾燥を防ぐため、使わない皮には、濡らしたキッチンペーパーをかけておいてください。
STEP2 春巻きを巻く。
えごまの葉で具材を包むように押さえる。逆の手で皮の下の角を持ち上げ、皮で具材を1周するように巻く。具材と皮の間に隙間ができないように、きゅっと巻きつける。
左右の角を中央に折りたたむ。上の角に水を塗り、くるっと1周巻いて、のり付けする。
STEP3 揚げ焼きにする。
フライパンに油を入れて、弱火で温めたら、春巻きを揚げ焼きにする。両面がきつね色になるまで、じっくり火を通す。
完成!
「春巻きは食材のアレンジを楽しめる料理です。えごまの葉の代わりに、バジルを使うのもおすすめ。中に入れる食材によってがらっと雰囲気が変わるので、お気に入りの組み合わせをぜひ探してみてください」。
Profile
五十嵐可菜(いがらし・かな)
京都造形芸術大学に在学中、四川料理店にてアルバイトをしたことをきっかけに中華料理に興味をもつ。ケータリングサービス、中華料理店などでの修行を経て、2021年、東京・永福町に〈中華可菜飯店〉をオープン。「健全でヘルシーな中華料理」をモットーにしている。
Instagram:
@kanaigarashi_
@chukakana_hanten
Staff Credit
Recipe: Kana Igarashi
Photography: Shohei Hayashi
Design: Yusuke Akai (Paragram)
Edit & Text: RCKT/Rocket Company*