多くのひとは「地方にはなにもない」といいます。特に地元のひとほどそんな風にいう気がします。そうでしょうか。東京からやってきた私たちにとって「東京にあるものがない場合もある」けれど「ここにしかないものがたくさんある」ように見えました。それはまるで宝の山のように。

おいしい空気を吸って、地域の文脈を汲み、プロダクトの声に耳を澄まして、書いて伝える仕事をしていくうちにローカルでたくましく暮らすひとたちによる、しなやかなクリエイティブがニホン中、そこかしこにあることを知ります。

私たちがみなさんにご紹介したい商品は、例えばこんなもの。

7/1オープン「ソメヤスズキ」は、身の回りの草木で、美しく、心地よいものをつくりたいという思いから生まれたブランド。いいものをつくろうと手を伸ばした結果、地場のものが多く、エシカルでサスティナブルなものになったといいます。ソメヤのスペシャルカラー「ヒノキピンク」は、ヒノキがたくさん育つ西粟倉村だからこそ生まれた色です。

私たちが見つけた「ここでしか生まれないもの」は、たくさんつくれません。工業化して利潤をたくさん生むようなものは「ここ以外でも生まれるもの」です。ココホレパルコの商品は、社会や自然、環境を再生させるリジェネレイティブなもの。地域の豊かさをおすそ分けしてもらっていると考えてくださると嬉しいです。

私たちはそういったものたちをとても美しいと感じます。そして彼らの営む物語をみなさんにお伝えしたい。きっと、ものを所有すること以上の新しい価値観がもたらされるでしょう。

買いものして、素敵なものを手に入れ、暮らしを整え、そんな消費を経た向こう側で、日本もいつの間にかいい感じになっている。それってとっても気持ちのいい循環だと思いませんか？

読みものとしても、みなさんの暮らしの価値観が変わるようなアイデアをご紹介していけたらなと思います。楽しみにしていてくださいね！

ソメヤスズキ

日本全国、ソーシャルグッドなニュースを求めて巡った編集者が、地方地域に眠る「ここでしか生まれないもの」をご紹介する企画。☑ここでしか生まれないもの☑今の気分に合うグッドデザイン ☑社会課題と向き合っているものをセレクションして地域の魅力を広告するために“ココホレワンワン”と吠え続け、掘り進めていきます。

ココホレジャパン

瀬戸内、東京を拠点に全国へ。インディペンデントでオルタナティブな広告会社です。